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首相辞任へのSNSコメントで難病患者が動揺か 患者グループが理解求める

共同通信社

8月28日に、安倍晋三首相が体調の悪化を理由に辞任表明してから2週間が過ぎた。安倍氏は会見で、持病の潰瘍性大腸炎が再発したとし「国民のみなさまの付託に自信をもってこたえられる状況でなくなった以上、総理大臣の地位にありつづけるべきでないと、判断しました」と話していた。

そんな中、安倍氏が患う潰瘍性大腸炎など炎症性腸疾患(IBD)の患者が集まるNPO法人・IBDネットワークが「最近のSNS等での無理解な言動に声明」と題した文書を発表し、注目を集めている。

同ネットワークは文書で、「安倍内閣総理大臣の辞任を契機に、病気をもつ人への無理解な言動がSNS を中心に散見されています」とし、難病を持つ人たちがこうした言動を見聞し傷ついていると明かした。

続けて、難病は生まれながら、あるいはある日突然に発症し「原因と治療法がない疾患群の総称」だと説明し、治療を受け、健康に気を使っていても増悪や進行が起こりうるとした。

写真AC

また「病気を持ちながら働くということは、大なり小なり無理をすることが前提となる」と押さえた上で、病気の理解が得られないために、過度な負担を求められることが多い現状を指摘。こうした状況が重なると、働き続けることが困難になるため「だからこそ、私たちには周囲の理解や配慮が必要となるのです」と訴えている。

声明は次のように締めくくられている。

病気を持つ人を排除するのではなく、多様性として認め、包含する社会となることを切に願っています。また、そのような社会を共に作って行くためにこれからも活動を続けて行きます。

この声明を紹介したツイートはそれぞれ2万件を超えるリツイート、「いいね!」のリアクションが見られ、「意味のある声明」「傷ついた人がたくさんいます。ありがとうございます」など難病を持つユーザーから感謝する声も寄せられた。

一方で、世間の無理解や心ないコメントに対し「今の社会の限界」「求めてもムダじゃないのか」など諦めの声も上がっている。

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