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- 2012年10月15日 10:00
不登校にも注意! 複雑化する人間関係 - 斎藤剛史
子どもの自殺やいじめが社会問題となっていますが、もうひとつ忘れてならない問題として、不登校があります。文部科学省の調査結果によると2011(平成23)年度間の不登校児童・生徒の人数が、小学校と高校で増加していることがわかりました。いじめ問題がマスコミを賑わすなかでやや忘れられがちですが、保護者にとって深刻な問題のひとつであることに変わりないようです。
文科省は、不登校を「連続または断続して年間30日以上欠席した児童生徒(病気や経済的理由によるものを除く)」と定義しています。同省の問題行動調査によると、2011(平成23)年度中における不登校の子どもは国公私立全体で、小学校が前年度より159人増の2万2,622人(児童生徒全体に占める割合は0.33%)、中学校が同2,592人減の9万4,836人(同2.64%)、高校(定時制を含む)が同585人増の5万6,292人(同1.68%)で、小学校と高校は2年連続の増加となっています。不登校の子どもがいる学校の割合は、小学校が43.7%(国立50.0%、公立43.7%、私立32.9%)、中学校が86.5%(国立88.3%、公立87.6%、私立72.2%)、全日制高校が83.0%(国立68.4%、公立84.9%、私立78.3%)となっており、もはや不登校の子どもは、ほとんどの中学校と高校にいると言っても過言ではないようです。
不登校になったきっかけ(複数回答)として多いのは、小学校では「不安など情緒的混乱」33.4%、「無気力」22.4%、「親子関係をめぐる問題」19.8%など、中学校では「不安など情緒的混乱」と「無気力」が各24.9%、「いじめを除く友人関係」15.8%など、全日制高校では「無気力」25.7%、「不安など情緒的混乱」18.6%、「いじめを除く友人関係」10.4%などとなっています。
「いじめ」による不登校は、小学校が1.6%、中学校が2.1%、全日制高校が0.6%でした。ただし、これらの理由は学校側が判断したもので、どうしても情緒混乱や親子関係など本人や家庭に原因を求めることが多くなり、いじめや不適応など学校に関わる理由が少なくなる傾向があると指摘する向きもあります。
それでも見過ごせないのは、中学校と高校における「友人関係」に起因する不登校の多さです。昭和の頃まで不登校(当時は「登校拒否」と呼ばれていました)は、学校に関わる問題は、学業不振、学校の指導に対する不適応、進路への不安などが主な理由と学校関係者に考えられていました。ところが最近では、友人関係が中心となっています。いじめも一種の「友人関係」問題であると捉えれば、現在の中学生と高校生にとって人間関係が、いかに大変な問題であるかがうかがえます。
もちろん、不登校にはさまざまな要因が絡み合っています。しかし、現在の子どもたちは大人が想像する以上に複雑な人間関係の中で「サバイバル」しているということを知っておく必要があるでしょう。
文科省は、不登校を「連続または断続して年間30日以上欠席した児童生徒(病気や経済的理由によるものを除く)」と定義しています。同省の問題行動調査によると、2011(平成23)年度中における不登校の子どもは国公私立全体で、小学校が前年度より159人増の2万2,622人(児童生徒全体に占める割合は0.33%)、中学校が同2,592人減の9万4,836人(同2.64%)、高校(定時制を含む)が同585人増の5万6,292人(同1.68%)で、小学校と高校は2年連続の増加となっています。不登校の子どもがいる学校の割合は、小学校が43.7%(国立50.0%、公立43.7%、私立32.9%)、中学校が86.5%(国立88.3%、公立87.6%、私立72.2%)、全日制高校が83.0%(国立68.4%、公立84.9%、私立78.3%)となっており、もはや不登校の子どもは、ほとんどの中学校と高校にいると言っても過言ではないようです。
不登校になったきっかけ(複数回答)として多いのは、小学校では「不安など情緒的混乱」33.4%、「無気力」22.4%、「親子関係をめぐる問題」19.8%など、中学校では「不安など情緒的混乱」と「無気力」が各24.9%、「いじめを除く友人関係」15.8%など、全日制高校では「無気力」25.7%、「不安など情緒的混乱」18.6%、「いじめを除く友人関係」10.4%などとなっています。
「いじめ」による不登校は、小学校が1.6%、中学校が2.1%、全日制高校が0.6%でした。ただし、これらの理由は学校側が判断したもので、どうしても情緒混乱や親子関係など本人や家庭に原因を求めることが多くなり、いじめや不適応など学校に関わる理由が少なくなる傾向があると指摘する向きもあります。
それでも見過ごせないのは、中学校と高校における「友人関係」に起因する不登校の多さです。昭和の頃まで不登校(当時は「登校拒否」と呼ばれていました)は、学校に関わる問題は、学業不振、学校の指導に対する不適応、進路への不安などが主な理由と学校関係者に考えられていました。ところが最近では、友人関係が中心となっています。いじめも一種の「友人関係」問題であると捉えれば、現在の中学生と高校生にとって人間関係が、いかに大変な問題であるかがうかがえます。
もちろん、不登校にはさまざまな要因が絡み合っています。しかし、現在の子どもたちは大人が想像する以上に複雑な人間関係の中で「サバイバル」しているということを知っておく必要があるでしょう。
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