記事

森口騒動追加

1つ前のエントリーの続きです。
なぜ今回のiPS細胞関係以外の論文が2012年のScientific Report誌(下図)に載っていたのかと思っていたのですが、森口氏が「特任研究員」として雇用されている研究プロジェクトが「医工連携による磁場下過冷却(細胞)臓器凍結保存技術開発と臨床応用を目指した国際共同研究」という最先端・次世代研究開発支援プログラムであったことを確認して納得しました。

先端研究助成基金助成金(最先端・次世代研究開発支援プログラム)実施状況報告書(平成22年度)(PDF)
画像を見る
が、この平成22年度報告書に書かれているNature Protocol, 2010という論文が見つかりません……(著者が誰なのかも不明。また報告書には研究員である森口氏の論文が挙がっていないのはプロジェクトとあまり関係が無いといえばそうですが、本来、研究員はそのプロジェクトに対する専念義務があるはずです)。

で、現状の「研究費の報告書」システムでは、虚偽があってもそれをチェックする機構が無いことに気づきました。
これまでは、このような報告書は監督官庁で保存されているだけであったと思いますが、現在は誰でも閲覧できるようになったことは、透明性や知の共有という意味で大きな進歩です。
もう一歩進んで、業績は受理されてオンライン掲載されたもののみリンク先埋め込みで報告書掲載、というシステムにでもすれば良いのでしょうか……。
でも、リンク先が(まだ)無い論文についてin pressとして書くのを認めないとなると、タイミングによっては辛いでしょうね。
99%(あるいはそれ以上)の研究者は虚偽の業績を報告書に載せることは無いと信じていますが、こういうことがあると研究者全体の評価が下がるのではないかと危惧します。
またごく少数の悪を取り締まるために「管理」を強めることは、誰にとっても建設的ではありません。
(日本の「キセル取締り」が諸外国のやり方に比して非合理的であることを考えて頂けば良いと思います)

あわせて読みたい

「メディア・リテラシー」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    即入院の石原伸晃氏 特権許すな

    木走正水(きばしりまさみず)

  2. 2

    陽性率が低下 宣言2週間で効果か

    中村ゆきつぐ

  3. 3

    マニアが絶賛 無印カレーの凄さ

    文春オンライン

  4. 4

    テレ東が報ステ視聴者奪う可能性

    NEWSポストセブン

  5. 5

    池上風? たかまつななは殻破るか

    宇佐美典也

  6. 6

    若者からの感染波及説は本当か

    青山まさゆき

  7. 7

    慰安婦判決 文政権はなぜ弱腰に

    文春オンライン

  8. 8

    起業に求めてはならぬカネと安定

    ヒロ

  9. 9

    非正規が休業手当貰えぬカラクリ

    田中龍作

  10. 10

    現場から乖離した教育学の問題点

    やまもといちろう

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。