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ドルに安全買い、英ポンドはEU離脱混迷で下落=NY市場


[ロンドン 8日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、安全資産としてのドルに買いが入り、ドル指数は一時4週間ぶりの高水準を付けた。英国の欧州連合(EU)離脱を巡る懸念が再燃したほか、米株安でリスク選好度が低下したことが背景。ただ、市場ではドル高が継続する公算は小さいとの見方が出ている。

英国のEU離脱を巡っては、ジョンソン英首相がEUとの通商協定の交渉期限を10月15日に設定したほか、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が関係筋の話として、英政府がEUと結んだ離脱協定の主要部分を無効にする新たな法案を準備していると報道。EUは英国が離脱合意の修正を試みれば通商協定は実現しないと警告するなど、混迷が深まっている。

こうした中、英ポンド<GBP=D3>は一時、対ドルで4週間ぶりの安値を付けた。終盤の取引では約1.2%安の1.2987ドル。

キャピタル・エコノミクスのシニアエコノミスト、ジョナス・ゴルターマン氏は「終わりなき離脱交渉の先行き不透明性が再び高まったことで、英ポンドが急落している。無秩序な状態のまま離脱移行期間が終了すれば他の欧州諸国も打撃を受けるため、欧州の通貨に対する重しにもなっている」と述べた。

この日は米株安もドル買いの要因となった。エクスチェンジ・バンク・オブ・カナダ(トロント)の外為戦略部門責任者、エリック・ブレガー氏は「株式市場で『リスクオフ』の動きが出たことが、若干のドル押し上げ要因となった」と述べた。

主要6通貨に対するドル指数<=USD>は一時93.483と、4週間ぶり高水準を更新。終盤の取引では0.4%高の93.445。ただキャピタル・エコノミクスのゴルターマン氏は新型コロナウイルス感染拡大の影響から世界的に景気回復が進む中、ドルの上昇は一時的なものにとどまる公算が大きいとの見方を示した。

ドルは対円<JPY=EBS>で0.3%安の106.04円。内閣府が8日発表した4─6期実質国内総生産(GDP)2次速報値は年率換算でマイナス28.1%と、1次速報(マイナス27.8%)から下方修正されたものの、円は対ドルで上昇した。

ユーロは対ドル<EUR=EBS>で一時2週間ぶり安値を更新した。終盤の取引では0.3%安の1.1779ドル。欧州中央銀行(ECB)が10日に開く理事会では主な政策変更はないとの見方が大勢となっている。

中国人民元はオフショア市場で対ドルで小幅安。トランプ米大統領が7日、中国との取引をやめたとしても米国が失うものはないと述べ、米中経済の「デカップリング」について改めて言及したことが影響した。終盤の取引で人民元は0.2%安の1ドル=6.848元。

新興国通貨ではトルコリラが再び最安値を更新したほか、ロシアルーブルが制裁懸念を受け4月以来の安値を付けた。

ドル/円 NY終値 106.01/106.04

始値 106.29

高値 106.31

安値 105.87

ユーロ/ドル NY終値 1.1779/1.1783

始値 1.1800

高値 1.1806

安値 1.1766

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