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独首相、パイプライン計画停止に消極姿勢 対ロ制裁で


[ベルリン 8日 ロイター] - ドイツのメルケル首相は8日、ロシアの反体制指導者の毒殺未遂疑惑を巡る制裁措置の一環として、建設中の独ロの天然ガスパイプライン計画を停止することに消極姿勢を示した。

ロシアの反体制指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏は8月、ロシア国内で意識不明の重体となり、現在ベルリンの病院で治療を受けている。独政府は今月2日、同氏に神経剤「ノビチョク」が使用されたと「疑いのない証拠」が得られたと表明。現在、ロシアが真相解明に協力しなかった場合の対応について、欧州連合(EU)と北大西洋条約機構(NATO)と協議している。

対応の焦点となっているのが、ロシア産天然ガスをドイツに直送する海底パイプライン「ノルドストリーム2」。建設作業の90%以上はすでに終えており、来年の稼働開始を予定している。稼働開始後は、すでに稼働している「ノルドストリーム1」のガス輸送能力が倍増する。

メルケル首相は自身が率いる保守陣営の会合で、ナワリヌイ氏に対する襲撃にEUとして対応する必要があると改めて強調。ただ、EUレベルでナワリヌイ氏に対する襲撃とガスパイプラインの停止を結びつけるのは難しいとし、ノルドストリーム2を制裁対象とすることに慎重な姿勢を示した。

これに先立ちアルトマイヤー経済相は7日夜、ナワリヌイ氏毒殺未遂を巡り、ロシアへの制裁の効果に懐疑的な見方を表明。ドイツの公共放送ARDの番組で、ロシアに対して将来的に制裁を科す可能性は排除しなかったものの、対話のチャンネルを維持するほうがより効果的な場合もあるとし、「ロシアのような国が過去に制裁によって行動を変えた例を知らない」と述べた。

独産業界団体幹部のミハエル・ハルムス氏は8日、公共ラジオ放送ドイチェランドフンクに、ノルドストリーム2計画を停止するのは法的にほぼ不可能との見方を示した。

*内容を追加しました。

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