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野党新党浮上のカギ

安倍政権の支持率が激増しています。

報道の世論調査を見ると、経済運営や外交について評価しつつも、国民への説明責任を果たしているかが課題というのが大勢のようです。

僕自身も安倍政権の国会での論戦を支えてきましたが、その方法は、かつてのどの政権よりも強気のものだったと思います。

野党の主張にも、背景に一定の国民の利益があるので一理あることも当然多いわけですが、その問題意識を受け止めて可能な限り前に進めるという従来型のスタンスはとりませんでした。

基本的なスタンスは、野党の主張に対して

① 民主党政権時代の方がひどかった
② 安倍政権は、たくさんの政策を打ち出している
③ 経済指標など実績を並べて結果がすべて

という流れで、明確に反論するというものでした。

人気のない野党が何を言ってきても返り討ちにできるということです。
基本的には、国民に説明するというよりも、野党を返り討ちにすることが国会では優先されてきました。

この手法により、実際に高い支持率を維持してきましたが、高い支持率を維持した背景には「野党の支持率が上がらない」ということが非常に大きな要因と思います。

特に、モリカケ問題や桜を見る会のような問題については、多くの人はよいことと思わないでしょう。

決裁文書の改ざんや記録を破棄したということもあり、説明責任を果たしていないと考える方々も多かったと思いますが、それでもなお政権の支持率はあまり下がりませんでした。

こうした政権に逆風の時にも、野党の支持率は上がらず、代わりに起こったことは石破さん、(入閣前の)小泉さんなど政権に歯に衣着せぬ批判をする自民党議員に次の総理としての期待が高まるという構図です。

安倍さんが嫌でも野党も嫌だ、であれば安倍さんでない自民党の総理の方がよいということなのでしょう。

野党第一党の立憲民主党としては、政権のおかしなところを鋭く追及するのですが、それでも立憲民主党の支持が上がらないという状況を脱却できなかったように思います。

おそらく、いくら正しいことを言い、政権の問題点をあぶり出しても、「こちらに(野党に)任せてみたい」と国民に思ってもらわないと、支持が上がらないのだろうと思います。

立憲民主党にも色んな議員がいますが、時に政権への追及に偏りすぎると、むしろ「揚げ足取りばかり」との批判まで出てきました。

行政監視というのも国会の重要な役割です。
安定した強い政権があることは、政策を大きく前に進めていくためには望ましいですが、強い政権であればあるほどに国会のチェック機能も必要です。

それを果たすためにも、つまり政権がやりたい放題やらないようにするためにも、政権が失点したら野党の支持が上がるような状況でないと行政監視機能は弱まるばかりです。

行政監視機能を取り戻るためには、野党には「追求型」から「提案型」への転換が求められるのではないかと思っています。

「こちらに任せた方がよいのではないか」と思ってもらうことにより、支持が上がってくるので、与党も緊張感が出てきます。

次の選挙を見据えて野党の受け皿を大きくしていくために合流したわけですが、反与党というだけでなく、これから新党が提案型に転換していけるか、国民が「こちらに政権を任せてもよいかも」と思う存在になれるかが、新しい政権の運営に対して国会が適切なチェック機能を果たせるかのカギではないかと思います。

野党新党の動きにも注目していきたいと思います。

千正と政策や政治について、もっと深く語りたい方はこちらのサークルをご覧ください(↓)。限定記事も書いています。

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