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「世界の安倍評価と日本のマスコミ」

 安倍首相の辞任会見後、法の支配や自由貿易を守る世界の有力指導者としての評価が相変わらず高いことを喜んでいる。トランプ大統領に頼られ、熱心に安倍首相の話に耳を傾ける姿を見て、ドイツのメルケル首相は「猛獣使い」と評した。

 仲の悪い米欧指導者が共に「いないと困る」と言ったが、アジアだけでなく中東や欧州情勢についても意見を求められ尊重された。このような指導者はかつて日本に居なかったのではないか。

 2015年に首相は70年談話を発表した。「子孫に謝辞を続ける宿命を負わせてはならない」と強調し、以来、歴史問題に謝罪や反省を求める中国の要求に一切取り合わず、彼らの歴史カードを封印した。辞任会見後、中国の環球時報の社説で「日本は私たちが味方にする必要のある国だ」と書いていた。

 ところが日本のマスコミはどうだ。辞任記者会見の時、約8年間の健闘をねぎらったのはただ1人(中国新聞)だった。去り行く首相に感謝やいたわりの言葉一つ掛けられずに、社会の営みを取材し、人間の心の痛みや喜びが伝えられるのか。

 テレビのワイドショーもお粗末で相変わらず安倍批判だ。大体、あれだけ何人ものコメンテーターが必要なのか。専門家を呼んでもあまり語らせず、素人常連コメンテーターが口角泡を飛ばしている。あきれたものだ。

 しかし、国民は先刻ご承知で、辞任表明直後の世論調査で安倍支持率急騰、日経新聞55%、なんと朝日新聞では内閣評価71%に跳ね上がっていた。

 国内政治の評価も高い。紙面の都合で後に譲るが、思えば「中興の祖」と言うべき立派な首相であった。私は心から敬意を表している。

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