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8月の米国雇用統計で失業率がようやく1桁に低下!!!

日本時間の今夜、米国労働省から7月の米国雇用統計が公表されています。

新型コロナウィルス(COVID-19)の影響から、非農業雇用者数は4月の大幅減の後、5月統計からはリバウンドして8月には+1,371千人増を記録しています。同じく、失業率も一気に悪化した4月からのリバウンドが見られ、8月には8.4%に改善しています。

でも、まだ、COVID-19の影響の出る前の2月の3.5%や3月の4.4%に比べるととても高い水準です。いずれも季節調整済みの系列です。まず、やや長くなりますが、USA Today のサイトから統計を報じる記事を最初の4パラだけ引用すると以下の通りです。

Economy added 1.4M jobs in August as unemployment fell to 8.4% amid persistent COVID-19 outbreaks

The U.S. economy added 1.4 million jobs in August as businesses shuttered by the COVID-19 pandemic continued to reopen and bring back workers, more than offsetting a fresh wave of layoffs by firms that have exhausted their federal loans.

The unemployment rate fell sharply to 8.4% from 10.2% in July, the Labor Department said Friday.

Economists surveyed by Bloomberg had estimated that 1.35 million jobs were added last month.

August's payroll gains were healthy but mark the second straight monthly slowdown in hiring after employers added a record 4.8 million positions in June and 1.8 million in July. That's a troubling sign considering the nation has recouped slightly less than half the unprecedented 22 million jobs wiped out in early spring as states closed down nonessential businesses such as restaurants, malls and movie theaters.

やや長くなりましたが、まずまずよく取りまとめられている印象です。続いて、いつもの米国雇用統計のグラフは下の通りです。上のパネルでは非農業部門雇用者数の前月差増減の推移とそのうちの民間部門を、さらに、下は失業率をプロットしています。

いずれも季節調整済みの系列であり、影をつけた部分は景気後退期です。先々月の6月9日付けのブログで取り上げたように、NBERでは今年2020年2月を米国景気の山と認定しています。

ともかく、4月の雇用統計からやたらと大きな変動があって縦軸のスケールを変更したため、わけの判らないグラフになって、その前の動向が見えにくくなっています。

米国の失業率については、4月統計で14.7%と一気に悪化した後、5月からは徐々に低下して、今夜公表の8月8.4%と、ようやく4か月かかって1桁に落ち着きましたが、2月3.5%や3月4.4%には遠く及びませんし、リバウンドの方も徐々に減衰してきた気がします。

米国非農業部門雇用者の伸びも、4月に前月差で▲2000万人超の減少を見た後、これまた、5月からリウンドが続いており、8月には1,371千人増を記録しています。ただし、失業率の改善幅も、非農業部門雇用者の増加幅も、6月の改善幅がもっとも大きく、7~8月の改善が6月に及ばないのは、COVID-19に対する米国の対応に起因するんだろうと思います。

すなわち、日欧のようにロックダウンないしロックダウンに近い状態から徐々に経済活動の正常化を目指すのではなく、米国では一気に旧に復することを目指しましたので、6月時点での短期的な経済活動のリバウンドは大きかったものの、その後のCOVID-19の感染拡大との見合いで、米国のやり方がホントに正しかったのかどうかは、もう少し時間の経過を待つ必要がありそうです。いずれにせよ、先は長そうです。

もうひとつ、日本もそうですが、米国も今年は国勢調査の年であり、REUTERSBLOOMBERGのニュースサイトでは、政府の臨時雇用が増加している旨が報じられています。

従って、政府部門では7月+253千人増に続いて、8月も+344千人増となっています。もちろん、民間雇用も営業再開に従って、小売業+248.9千人増とか、娯楽・ホスピタリティも+174千人増となっています。ただ、この先、COVID-19の第2波、第3波次第という気もします。そうなると、もはや、エコノミストの予想の領域を超えています。

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