記事

新型コロナウイルス致死率0.9%! どっちが正しい? 正しい正確な発表、報道を!

第2波の致死率が大きく低下したことが感染研から報告されました。

>「第1波」の5月と「第2波」の8月それぞれ1カ月をみると、全年齢で8月の方が5月より6・3ポイント低い0・9%、70歳以上では17・4ポイント低い8・1%となった

まあ、検査が増えて軽症者や無症候者(PCR陽性者含む)がたくさん見つかりましたし、死亡者の絶対数が低下しているので、分母が増えて分子が減るわけですからそりゃ普通常識的に致死率は低下します。

>検査で高齢者を含めて多くの軽症者が見つかり、結果的に致死率が下がった可能性や、治療法の改善などを挙げた。高齢者の致死率はほぼ変わらないとする別の推計もあり、「どの分析が正しいかさらに解析していく」と説明

そう、実は同じ感染研から8月下旬にこのような報告(13P)も出ています。その解説をNHKが報道しています。

>ただ年代別に見てみますと、50代、60代の致死率は第1波が2.8%、第2波が3.1%。また70代以上の致死率は、第1波の際が25.1%、第2波が25.9%とほとんど変わっていなかったということです

ここでは致死率と報道していますが、その引用されたデータは致命率となっており、(本来致死率と同じはずなのだけど)、その計算の仕方は

>*致命率は発症から死亡までの期間を調整して算出したものであり、累積死亡者数を累積感染者数で除した値とは異なる(これが本来の致死率では?)ことに注意。値は各期間の観察終了直前7日間の平均値。

となり、やや期間データの取り方で数字が大きく変わるものとなります。そしてこのデータをもとに岩田先生はファクターXはないという記事を書かれています。

死亡率と致死率(致命率)は異なります。でも東京の重症者問題のところでも述べたように、基準を統一して発表しないと現場が認識を間違えます。はっきりしていることは、少なくとも死亡者の絶対数が減っているということ、それは明らかな事実です。(これは高齢者施設等の感染対策が大きいと思います)

どちらにしても、コロナウイルス感染症に対する対応を国は変えようとしています。それは今回の致死率低下の認識からで間違いないでしょう。ただ今後の医療現場の具体的施策、かかりつけ医の感染管理、電話対応のコスト含めてまだまだ調整が必要で、医療現場は油断してはいけないんですけどね。

新型コロナウイルス対応は、少なくとも政府、メディアも落ち着いてきたようです。だからこそ医療者の発表もしっかりおこなって、報道も正しく伝えていきましょう。

あわせて読みたい

「新型コロナウイルス」の記事一覧へ

トピックス

  1. 一覧を見る

ランキング

  1. 1

    自民党総裁選 所見演説や記者会見等 候補者4名の中で「高市ピカイチ」

    赤池 まさあき

    09月18日 14:39

  2. 2

    男性パートナーの得意な家事「皿洗い」に女性は不満?意識のギャップを防ぐカギは【9月19日は育休を考える日】

    ふかぼりメメント

    09月18日 08:50

  3. 3

    総裁選で高市氏が怒涛の追い上げ 単純な「極右ムーブメント」とくくってよいのか

    倉本圭造

    09月17日 14:15

  4. 4

    新型コロナの影響で「九九」の勉強がおろそかに 顕在化するコロナ禍の子どもへの影響

    石川奈津美

    09月17日 08:07

  5. 5

    「FIREブーム」は昭和バブル期のフリーターブームに似ている

    内藤忍

    09月18日 14:15

  6. 6

    高市早苗総裁候補VS小泉進次郎議員の抗争勃発?!重要争点の一つは「エネルギー政策」だ

    音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選挙区)

    09月18日 08:32

  7. 7

    自民党政権の危機管理の失敗【2】後悔のない対策

    山内康一

    09月18日 08:43

  8. 8

    米英豪が安保の新枠組みを発表、中国はTPP加盟を申請

    My Big Apple NY

    09月18日 09:21

  9. 9

    靖国神社公式参拝は当たり前では

    和田政宗

    09月18日 08:37

  10. 10

    先進国唯一の異常事態 「安値思考」から抜け出せない日本 - 渡辺 努 (東京大学大学院経済学研究科教授)

    WEDGE Infinity

    09月18日 10:45

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。