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ロシア、反体制指導者襲撃の関与否定 制裁導入の根拠にならず


[モスクワ/ベルリン 3日 ロイター] - ロシア大統領府は3日、同国の反体制指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏に神経剤「ノビチョク」が使用されたとドイツが発表したことについて、ロシア政府には責任はないとし、この件を巡り制裁を導入する根拠にはならないとの見解を示した。

ロシア国内で意識不明の重体となり、現在ベルリンの病院で治療を受けているナワリヌイ氏について、ドイツ政府は2日、ノビチョクが使用された「疑いのない証拠」が得られたと明らかにした。

これについてペスコフ・ロシア大統領報道官は記者団に対し、「ロシア政府を非難する根拠はない。この件に関していかなる非難も受け付けない」と述べ、ナワリヌイ氏襲撃にロシア政府が関与していたとの疑惑を否定。各国に対し事件の全容解明前に早急な結論を出さないよう呼び掛けた。

その上で、ロシア政府はナワリヌイ氏の身に起きたことの解明を望んでいるとしながらも、ドイツから検査の結果を巡る情報を得ない限り解明できないと述べた。

ドイツのメルケル首相はナワリヌイ氏襲撃事件に対する欧州の対応は、ロシア政府が真相解明に協力するかにかかっていると述べた。メルケル氏はこれまでに、この件に関して北大西洋条約機構(NATO)加盟国と協議すると表明している。

ドイツ国内ではメルケル首相に対し、ロシア産天然ガスをドイツへ直送する海底パイプライン「ノルドストリーム2」の再考に対する圧力が高まっている。

ドイツ連邦議会(下院)外交委員長を務めるノルベルト・レットゲン議員は、「強硬な政策を追求する必要がある。ロシアのプーチン大統領が理解できる方法で対応しなければならない。その方法とはロシアの天然ガス輸出だ」と指摘。「ノルドストリーム2が完成されれば、プーチン大統領のこのような政策に最大の認証を与えることになる」と述べた。

ただ欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は、ナワリヌイ氏の襲撃に誰が関与したのか証明されるまで、EUとして新たな対ロシア制裁は発動できないとの見解を示している。

ロシアのペスコフ報道官は、ノルドストリーム2を巡る議論は感情論に支配されていると指摘。同プロジェクトは商業的なもので、ロシアだけでなく、ドイツや欧州全体が恩恵を受けるとの認識を示し、「制裁措置の導入にどのような根拠があるのか、ロシアには理解できない」と述べた。

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