記事

加速するミャンマーの中国離れと日本の接近

リンク先を見る中国は従来、ミャンマーMyanmar(旧名ビルマ)の軍事政権を支持して貿易を伸ばしてきたが、ミャンマーの民主化と米欧への接近によって中国側は態度を硬化。国境の管理を厳格化したことでミャンマーからの入国者が減り、7~9月の貿易額は前年同月比で3割以上減ったという。過去ブログ:中国の孤立 鮮明に ミャンマー

日本政府は2012年10月10日、ミャンマーの国際社会復帰を後押しするため、来年前半をめどに新規の経済支援(円借款)を実施する方針を固めた。新規支援の実施には、ミャ ンマー政府が過去に借りて返せなくなった債務(延滞債務)を解消する必要があり、11日に東京でのミャンマー支援会合 で、来年早々に債務の一部免除などの解消策を実施する意向を表明した。円借款の再開は26年ぶり。

リンク先を見る日本には早期の支援再開でミャンマー民主化を早い時期に軌道に乗せる狙いがある。日本はすでに、世界銀行やアジア開発銀行(ADB)などがミャンマーに貸し付けたままになっている借金の返済を支援するため、日本政府と大手邦銀が協力することを2012年9月24日に表明していた。ミャンマーの延滞債務問題を解消することで、海外からミャンマーへの投資を促し、国際社会への復帰を後押ししたい考えで、日本はミャンマーの再建に大きな存在となっている。参照記事 写真は2012年10月11日、日本政府が主催したミャンマー支援会合であいさつを終え、握手するミャンマーのウィンシェイン財務歳入相(左)と城島光力財務相

リンク先を見る2010年の資料で、ミャンマーの工場労働者の労賃は月 35ドル(約3000円)ほどで、ベトナムの3分の1程度。近隣のタイ、カンボジア、ラオスより格段に安い。ちなみに中国では、上海で300ドル弱、北京 で400ドル近くにまで高騰している。ミャンマーの中国離れと期を同じくして日本も中国離れの方向にある。過去ブログ:「中国の勝手は許さない!」とミャンマー国民が中国に反発 に書いたように、今まで自然破壊などお構いなしにダム計画や森林伐採を進めてきた中国に対し、ミャンマー新政権は「ノー」のサインを出した。このことは、ミャンマー南部のガス資源を中国に輸出し、同じラインで中国は中東の原油をミャンマーを南北に縦断して、中国雲南省へ送り込む計画にも支障が出るが、(中国の影がちらつくミャンマー情勢とカレン族)すでにインドが天然ガス開発への協力や買い取り、ミャンマーへの投資拡大を表明している。写真は出家した小僧に手を合わすアウンサン・スーチーAung San Suu Kyiアウン・サン・スー・チー )女史:Photo by Mr. Min Min Aung / Myanmar 過去ブログ:ミャンマー 軟化政策のウラ 

次々と自分の裏庭が失われる現状に中国は苛立ち、中国資本援助によるミャンマー北部カチン州のイラワジ川上流ミッソンダム建設が2011年9月に、「国民の意に反する(自然破壊への懸念と中国の一方的な電力利用への不満)」としてテイン・セインミャンマー新政権に中断されて苛立ちは頂点に達したが、中国が頼りにしていたミャンマー軍事政権ですら、ミャンマー中央部の都市マンダレーMandalay(ミャンマー第2の都市)の中国人が全人口の4割を占めてい る状況に危機感を感じ「ミャンマーの中国従属化」に懸念を抱いていると報道されていた。過去ブログ:中国海外戦略に起きた失敗と変化

2012年10月9日
自動車大手のスズキが、2015年までに、ミャンマー最大都市ヤンゴンYangon(旧名:ラングーンRangoon)近郊のティラワ経済特区 SEZ Thirawa Myanmarに自動車の組み立て工場を新設し、年2万~3万台の生産をめざす。投資額は 数十億円にのぼる見込み。ミャンマーに世界の企業が注目するなか、外資メーカーとしては最大規模の生産拠点になる。スズキは1999年以降、ミャンマー工業省との合弁会社で乗用車と二輪車を生産し、販売してきた。2010年末、認可期限が来て会リンク先を見る社は清算され、工場の操業もやめた。約10年間の操業でつくった乗用車は計約6千台だった。参照記事 

写真はまだ何もないティワラ経済特区 ヤンゴンから25キロ。すでに丸紅が7月、ヤンゴン近郊天然ガス火力発電所「ユワマ発電所(出力3万4000キロワット)」の補修として、日本企業によるミャンマー政府からの初めてのインフラ工事を受注している。2011年3月まで軍事政権だった為、ミャンマーはやっと国際社会に顔を出したばかりだ。 参照記事

あわせて読みたい

「ミャンマー」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    ナイキ多様性広告 日本で大反発

    BBCニュース

  2. 2

    行政批判した旭川の病院に疑問点

    中村ゆきつぐ

  3. 3

    扇動行為ない周庭氏を封じた中国

    新潮社フォーサイト

  4. 4

    「鬼滅の刃」米で成功の可能性は

    田近昌也

  5. 5

    秋篠宮さま誕生日に職員2名辞職

    文春オンライン

  6. 6

    トランプ大統領「4年後会おう」

    ロイター

  7. 7

    渡部会見に厳しい声 児嶋も重圧

    女性自身

  8. 8

    竹中氏「菅首相の突破力は見事」

    ABEMA TIMES

  9. 9

    PUFFY亜美を選んだTERUの離婚劇

    文春オンライン

  10. 10

    「小泉さんの仕事」橋下氏が指摘

    橋下徹

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。