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「ひどい時はトイレに1日20回以上」 “総理の持病”潰瘍性大腸炎 難病との闘いを当事者に聞く

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■「ライフイベントを諦めている人たちもいっぱいいる」

 潰瘍性大腸炎の治療薬「アサコール」は、日本では2009年に承認された薬だ。関東中央病院の渡邉一宏医師によると、「『安倍総理がこの薬で寛解した』という話を受け、患者からの使用希望が激増」「病状が中等症以上になると、アサコールだけでは抑えきれない」という。


 仲島氏もアサコールを使ったというが、「医学的な知見はまったくないので経験上の話になるが、私は合わなかった。以前に使っていた薬が効かなくなってきたようなので、新薬として出たアサコールを使ってみようと。投与してどれくらいだったか定かではないが、症状が変わらなかった」と話す。

 潰瘍性大腸炎の主な治療法は、軽症では5-ASA経口剤(アサコールなど)、ステロイド局所製剤、中等症では血液調節剤、ステロイド経口剤、血液成分除去療法、重症では免疫抑制剤、手術などになってくる。


 安倍総理は体調について会見で、「6月の定期健診で再発の兆候。7月中頃から異変、体力も消耗し、8月中旬には再発が確認された」「現在の薬に加え、新しい薬も投与。効果が出ているが、継続的処方が必要」だとしている。

 安倍総理とも親交のある元産経新聞政治部長の政治ジャーナリスト・石橋文登氏は、「本人も言っていたが、アサコールがものすごく効いて、それから5、6年ほとんど(症状が)出なかった。第2次政権中に何度か危ういことがあったらしいが、7月の終わりくらいから一気に悪くなり、アサコールが全然効かなくなったと。新しい薬でこの1週間から10日は良くなっているようだが、本当にひどい時だったらあれだけ長く記者会見できない」とした上で、「50年間病気と闘っている人なので、意地はあったのだろう。同じ病気で辞めるのは嫌だったのではないか」と心中を察した。


 仲島氏は最後、潰瘍性大腸炎に対する世の中への理解を求めた。

 「最初にも言ったが、この疾患は人によって違うもの。様々な苦労を皆さんして、日常生活をおくっている。だから、病気に対して周りの人たちがもう少し理解して、手を差し伸べてほしい。もしくは、病気を理解してくれとまでは言わないが、何かちょっとおかしいのではないか、何かしてあげられないかということを気配り、目配りしてもらえると、私たち疾患を持った者もより良い日常生活をおくることができる。そういったことに寛容な社会になって欲しいと思う。芸能人の方は(病気の)開示をされるが、一般の人間が開示したところで何か周りがサポートしてくれるかというと、ほとんどしてくれない。会社もそうだし、就職でもそうだし、若い方の中にはライフイベントを諦めている人たちもいっぱいいる。そういうところは考えてほしい」

(ABEMA/『ABEMA Prime』より)
  ▶映像:安倍総理の辞任発表 実は戦略的!? “ポスト安倍”争いをどう見る

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