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安倍首相が辞意を表明 「病気と治療を抱え、大切な政治判断を誤ってはならない」

AP

安倍晋三首相は28日夕、首相官邸で記者会見を開き、辞意を表明した。

会見では辞任の理由として、持病である潰瘍性大腸炎の再発が8月中頃に確認されたことを説明。「病気と治療を抱え、体力が万全じゃないなかで、大切な政治判断を誤ること、結果を出さないことがあってはならない」と説明した。

首相は17日と24日に東京・信濃町の慶応大病院を訪問。新型コロナウイルス対策などによる疲労が蓄積しているなどとして、体調不良が指摘されていた。

2021年9月末まで自民党総裁3期目の任期が残るなかでの辞任となる。

6月の定期検診で持病の再発の兆候指摘、8月に再発が確認

会見で首相は持病である潰瘍性大腸炎に関して「この8年近くのあいだ、持病をコントロールしながら支障なく総理の仕事に日々全力投球できた。しかし、6月の定期検診で再発の兆候が見られると指摘を受けた。 その後も薬を使いながら職務にあたっていたが、先月中頃から体調に異変が生じ、体力をかなり消耗する状況に。そして8月上旬には再発が確認された。 今後、治療として現在の薬に加えて、新しい薬の投与を行うが、それには継続が必要で予断は許さない状況」と説明した。

そのうえで「病気と治療を抱え、体力が万全じゃないなか、大切な政治判断を誤ること、結果を出さないことがあってはならない。国民の皆様の付託に自信を持って応えられる状態でなくなった以上、総理大臣の地位にあり続けるべきではないと判断した」とコメントした。

安倍首相は第1次政権時の07年7月、参院選で大敗後に持病の潰瘍性大腸炎が悪化。約1年で退陣した。

潰瘍性大腸炎は免疫が過剰に反応して大腸の粘膜に炎症が起き、腹痛や下痢を繰り返す難病。首相は今月、「体調管理に万全を期すために検査を受けた」などとして2週連続で慶応大病院を訪問。政府・与党内では、体調を不安視する声が上がっていた。

拉致問題の未解決は「痛恨の極み」

安倍首相は24日、第2次安倍政権が発足してからの連続在任日数が2799日となり、佐藤栄作元首相を抜いて歴代1位となったばかり。第1次政権と合わせた通算在任日数は、19年11月に戦前の桂太郎元首相(2886日)を超えて最長記録を更新している。

28日の記者会見で首相は辞任の時期について「悩みに悩んだが、7月以降、感染拡大が減少傾向に転じたこと、冬を見据えての対応策を取りまとめられたことから、新体制に移行するのはこのタイミングしかないと判断した」と説明した。

続けて「国政選挙のたびに力強い信任を与えてくれ、背中を押してくれた国民の皆様のおかげであります。本当にありがとうございました」と感謝を示した。

一方、任期途中で辞任することについて「ほかのさまざまな政策が実践途上にあり、コロナ禍のなかで職を辞することになったことを、心よりお詫び申し上げます」と謝罪。拉致問題を解決できなかったことは「痛恨の極み」とし、ロシアとの平和条約締結や憲法改正など「志半ばで職を去ることは断腸の思い」と悔しさをにじませた。

今後については「次の総理が任命されるまでのあいだ、しっかりとその責任を果たしいく」とコメントした。

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