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米インフレ率加速予想強まる、FRB新戦略受け 2%達成は困難か


[ニューヨーク 27日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が、インフレ率が「一時的に」2%を上回ることを容認し、長期的に平均2%の目標達成を目指す新戦略を発表したのを受け、市場では将来的なインフレ率加速を見込んだ動きが強まった。ただ、2%には至らないとの見方がなお根強い。

パウエルFRB議長はバーチャル開催となった国際経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)の講演で、低インフレ期間を相殺するため2%を超えるインフレ期間を容認し、インフレ率が長期的に平均2%となるよう目指す考えを示した。

米消費者物価指数(CPI)の上昇率は2018年以降、2%を上回ったことは一度もない。

米債券運用大手・ピムコのグローバルマルチアセット・ポートフォリオマネジャー、エリン・ブラウン氏はFRBの新戦略について、「緩和的政策が長期間続くとの市場の期待を根付かせ、長期的にインフレ目標を達成できると市場に印象付ける」狙いがあると指摘。

米国債市場では長めの年限が売られ、30年債<US30YT=RR>利回りは8.8ベーシスポイント(bp)上昇の1.493%と6月24日以来の高水準。10年債<US10YT=R>利回りも上昇し、利回り曲線はスティープ化した。長めの年限はインフレリスクに敏感に反応する。

リフィニティブのデータによると、パウエル氏の講演後、

期待インフレ率の指標と考えられる10年債と10年物の物価連動債(TIPS)の利回り格差(ブレーク・イーブン・インフレ率)<USBEI10Y=RR>は12bp拡大し、1.728%となったが、2%は下回った。

ブラウン氏は「2%からはまだほど遠いため、ブレーク・イーブン・インフレ率は上昇の余地が確実にある」と分析。

ナショナル・アライアンスの国際債券部門責任者、アンディ・ブレナー氏も、「ブレーク・イーブン・インフレ率はまだ多少、上昇するだろう。FRBはインフレ率が加速するのを容認すると思う」と述べた。

パウエル議長は講演で、「広範かつ包括的」な雇用に重点を置くとともに、物価よりも雇用を重視し、最大雇用の確保に努めるとも表明。

投資家は、パウエル氏の講演内容について、FRBが経済成長とインフレ率の押し上げに向け、これまでに想定されていたよりも長期間、低金利を維持するという意味だと解釈している。

ブレナー氏は「5年後も金利は同じ水準にあるかもしれない」と語った。

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