- 2020年08月28日 10:09
借金、お酒、そして女性を詠む ホストがハマった短歌の世界 『ホスト万葉集』対談 - 歌人・俵万智×ホストクラブ経営者・手塚マキ
1/4
欲望渦巻く新宿・歌舞伎町に生きるホストたちが短歌を詠んだ。
五七五七七のリズム、31文字で表現したのは女性たちとの愛や金への渇望、そしてコロナ禍で「夜の街」と名指しされるなかで生き続ける人間の思いだった。
そんな短歌を集めた異例の歌集『ホスト万葉集』(短歌研究社、講談社)が7月8日に発売された。

発起人は歌舞伎町でホストクラブや飲食店など10店舗以上を経営する「スマッパ! グループ」の手塚マキ会長。選者には俵万智さん、野口あや子さん、小佐野彈さんといった現代を代表する歌人が名を連ねた。
恋愛のプロであるホストたちがハマった「短歌」の魅力を手塚会長と俵さんにオンライン対談で語ってもらった。
最初、ホストたちは「嫌々」だった?

手塚:経営していた書店「歌舞伎町ブックセンター」で詩集や短歌などの本を並べていたんですが、そのなかに歌人の小佐野彈さんの本があって、それがご縁で出版イベントを開きました。イベントのひとつとしてホストたちに短歌を詠ませようとしたのが始まりですね。
俵:最初に話を聞いたとき、すごく素敵な試みだと思いました。私は小佐野さんから「いまホストのみんなと歌会をやってるから一緒にどうですか」と声をかけてもらい、それは面白そうだと仲間の1人になりました。
手塚:始めた当初、ホストたちからの反応はありませんでした。みんな多分、嫌々だったんじゃないかな。
俵:え?そうなの?



