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ロシア大統領府、西側との関係悪化望まず ナワリヌイ氏巡り


[モスクワ 26日 ロイター] - ロシア大統領府は26日、野党勢力の指導者ナワリヌイ氏の病気が原因で西側諸国との関係が悪化することを望んでいないと表明、ロシアも同氏が重体に陥った原因の究明を望んでいるとの声明を発表した。

ナワリヌイ氏は移動中に意識不明の重体となり、毒を盛られた疑いが持たれている。ドイツの首都ベルリンにある病院に移送され、治療を受けているが、病院側は24日、初期段階の検査で同氏に毒物が盛られた痕跡を確認したと発表した。

ドイツや米国などはロシア政府に調査を求めている。

ロシア大統領府は、同氏に毒が盛られたと判断するのは時期尚早だと主張。診察の結果は確定していないとの認識を示した。

ナワリヌイ氏が入院中のベルリンのシャリテ病院は「コリンエステラーゼ阻害剤と呼ばれる一群の活性物質に属する物質による中毒が示唆された」とし、ナワリヌイ氏が解毒剤のアトロピンの投与を受けていると明らかにしている。

ロシアのペスコフ大統領報道官は、この診断は決定的なものではないと指摘。ナワリヌイ氏の件でロシアと西側諸国との関係が悪化するかとの質問に対し「そうしたことは望んでいない」と述べた。

ボロージン下院議長が前日、ナワリヌイ氏への毒物使用に外国勢力が関与しているか調査を実施すると表明したことについては、毒物の使用が確定され、使用された毒物の種類が特定できれば「誰がこうした事件を起こすことで恩恵を得られるのか、検証する理由は出てくる」と指摘。「われわれは誰にも増して、(ナワリヌイ氏が)意識不明の重体に陥った理由を解明したい」と述べた。

これに先立ち、ナワリヌイ氏が率いる「反汚職基金(FBK)」のディレクター、イワン・ジダーノフ氏は、政権批判の急先鋒だったナワリヌイ氏に毒物を盛るよう命令するのはプーチン大統領以外に考えられないとの見解を表明していた。ただ、その証拠は示さなかった。

ロシア大統領府は、プーチン大統領がナワリヌイ氏の件に関与していたとの主張は荒唐無稽としている。

シャリテ病院がナワリヌイ氏に使用されたと指摘したコリンエステラーゼ阻害剤は医薬品にも使われる物質だが、2018年に英国で元スパイのセルゲイ・スクリパル氏と娘ユリアさんが襲撃された事件で利用された神経剤「ノビチョク」もコリンエステラーゼ阻害剤の一種だった。

*内容を追加しました。

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