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国民のためにも本人のためにも安倍首相は一日も早く首相の座を去るべきだ

 安倍首相の連続在任日数が8月24日で2799日となり、大叔父の佐藤栄作首相を越えて歴代最長となりました。しかし、お祝いムードはなく、祝賀行事なども行われていません。

 「政権、長きがゆえに尊からず」を絵に描いたような「負のレガシー」ばかりの実績ですから、とても「祝う」ことなどできないということでしょう。それに、健康不安が表面化し、求心力も急速に低下しつつあります。

 安倍首相の健康に問題があるということは明らかです。問題がなければ、追加の検診や治療などは必要なかったでしょう。

 健康問題を理由に第1次政権を放り出した実績のある安倍首相です。定期の人間ドックでの検診だけでなく7時間半も追加の検査を行い、さらにその1週間後に検査と治療を行えば、直ちに健康不安説がもちあがることは分かっていたはずです。

 それでもそうせざるを得なかったということは、隠すことができないほどの問題が生じているということでしょう。安倍首相は自らの口で直接、健康状態について説明し、国民の疑問や不安に答えるべきです。

 自民党の甘利明税制調査会長などの「側近」は、「ちょっと休んでもらいたい」と言っていますが、「ちょっと」ではなく、とっとと首相も議員も辞任して「ずっと休んでもらいたい」と思います。それが本人のためであり、国家・国民のためでもあります。

 健康上の不安を抱えて、この難局を乗り越えることなど到底できるはずがないのですから。それでなくとも、新型コロナ対策では迷走し続け国民生活を混乱させているのですから。

 それに、歴代最長の政権と言っても、戦争法(平和・安保法制)の成立など憲法を足蹴にした暴走を続け、国政を私物化して民主主義と立憲主義を踏みにじり、史上最悪の強権政治を続けてきた結果ではありませんか。経済と外交を「看板」にしていましたが、コロナ禍の下で戦後最悪の不況に見舞われ、拉致問題は一歩も進まず、北方領土問題ではプーチン露大統領にうまく利用されただけに終わりました。

 安倍政権ほど、スキャンダルにまみれ薄汚れた政権はありません。森友・加計、桜を見る会の問題など、疑惑の中心にいるのが安倍首相夫妻で、公文書の改ざん、隠蔽、廃棄が続き、首相の嘘に合わせて周囲の側近や官僚が嘘をつき、追及逃れのために検察庁人事にまで介入しようとするなど、歴代最悪の極めて特異な政権です。

 昨日から、公職選挙法違反事件で前法相の河井克行衆院議員と妻の案里参院議員の公判が始まりました。ここでも、選挙資金として渡された1憶5000万円もの大金をめぐって安倍首相の関与が疑われています。

 第2次安倍政権では大臣の辞任が相次ぎましたが、安倍首相は「任命責任はある」と言うだけで、きちんとした説明を行わず責任も取っていません。つい最近もカジノ担当の内閣府副大臣だった秋元司衆院議員が裁判の証人を買収しようとした疑いで3度目となる逮捕・起訴になりましたが、安倍首相は口をつぐんだままです。

 安倍政権の黄昏が近づいてきたようです。沈む「夕陽」の代わりに、立憲民主党と国民民主党、無所属議員のグループなどによる新党結成の動きが急速に具体化し、新しい「太陽」が顔を出し始めました。

 新党は旧民主党の再来ではなく共闘志向のリベラル新党であり、政策的にも新自由主義からの脱却や原発ゼロをめざすことなどを掲げています。市民と野党の共闘に向けて新しい積極的な条件が生まれました。

 第2次安倍政権は「アベノミクス」で始まり、「アベノマスク」で終わろうとしています。コロナ禍の下で苦しむ国民を救うためにも、ご本人の健康維持のためにも、安倍首相は一日も早く辞任し、首相の座を去るべきでしょう。

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