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  • mkubo1
  • 2012年10月09日 15:12

欧州の銀行救済について

欧州の問題のひとつに銀行監督の一元化の問題があります。

先日、ドイツ、フィンランドとオランダが銀行の資本増強(赤字)問題に対して、遡及効を認めないことを確認しています。つまり、簡単に言えば、これまでの銀行の損失は、各国政府の負担となり、将来の損失は、ユーロの負担となるわけです。

ユーロは、銀行システムを救済する方針ですので、この方針は、当然のこと、今後のセーフティネット(安全網)となります。銀行システムは、日本でも、米国でも、救済されたのですが、最も大きな理由の1つに会計があります。

これは、企業全般に当たることですが、企業は、毎年、決算あり、基本的には、時価評価が必要となります。

損失が出れば、決算で、損を出さなければなりません。一方、個人も政府も、原則、そんな時価評価はありません。ここが、最大の違いです。

個人も政府も、時間を味方に出来ます。つまり、キャッシュ・フローが回れば(資金繰りがつけば)、問題は無いのです。このように書けば、なぜ、日本政府が1000兆円も負債があるのに、問題になっていないのか、分かりますよね。資金繰りがついているからです。

もっと言えば、国内で円を資金調達できるからです。米国でも、個人のBS調整と言いますが、給料さえあれば、BS調整は時間をかけてもいいわけです。

バーナンキさんが、あそこまで、雇用にこだわるのは、給料さえあれば(資金繰りさえつけば)ということが根底にあるのです。 同様に、欧州の問題は、ギリシャは除けば、資金繰りの問題なわけです。スペインも、イタリアも。

銀行を守るということは、フローを回す、お金をくるくる回すことを意味します。最後は、景気の問題となるわけです。お金が、くるくると回れば、景気が良いということですね。

欧州の問題は、景気を回復させられるかどうかなのです。最後に、ギリシャは、メルケル訪問で、楽観論もありますが、そんな簡単ではないと思います。「やるか、やらないか」の確認ではないかと…

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