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「集団免疫」という言葉の定義 教科書とは少し違います

全体の6割の感染後、他の免疫を持たない人間の感染も防ぐ力。これを集団免疫と言います。そして教科書的には完全な感染を防ぐものです。

それに対し、今回の新型コロナウイルスの免疫は少し違います。今巷には新型コロナウイルス感染の観点から以下の6種類の人がいます

1 感染後再感染を完全に防ぐことができる免疫を持つ人
2 感染後再感染を完全に防ぐことはできないが症状を軽くすることができる免疫を持つ人
3 交差免疫で完全に感染を防ぐ免疫を持つ人
4 交差免疫で完全に感染を防ぐことはできないが症状を軽くすることができる免疫を持つ人
5 全くの初感染だが、自然免疫が強く感染が生じにくい人
6 全くの初感染で普通に感染する人

本来の教科書的集団免疫は、1(+2)が6割出ることで3以下の人間の感染を完全に防ぐといったものです。(コロナは4割?)それゆえわかっている感染者数、抗体値からの推定数、以後発生した重症者や死者数から考えると、今日本に教科書的集団免疫があるわけではありませんし、ましてすでに100%免疫が存在するという仮説は成り立ちませんし、カットオフレベル以下の抗体の存在の生理的意味は正直わかりません。

そして昨日の記事で私が書いた「集団免疫」は1−5全て合わせて6を守るもので、それは残念ですが教科書と異なり100%の感染を防ぐわけでは多分ありません。ただ6がとても多かった3−4月に比べて、今は1、2がだいぶ増えてきたため(症状、PCR陽性、不顕生感染)、6の割合が減り「集団免疫」ができかかっていると言っているのです。

そしてこれができるとそのうちいろいろな制限が取れてくるでしょう。でもまだ今はもしものために、できるかぎり感染を控える行動(3密防止、適宜マスク、手洗い・消毒、体調管理、弱者保護、はしゃぐ時のうがい?)が欲しいのです。どんどんウイルスの取り込み量を少なくして不顕性感染レベルですむように。(取り込むウイルス量は重症化と関与するという仮説です)

そんなバカなことをやるよりも検査して封じ込めればいいんだと言っていた方、早期封じ込めに成功した韓国ハワイの例をみてください。1や2が少ないといつまでたっても6は減らないんですよ。だから落ち着いたようにみえてもまたこうやって爆発するんです。

スウェーデンのように大量な死者は出さず、少し問題はありますが、着実に6を減らして免疫を作っている今の日本の方法はやはり優秀だと思います。

少なくとも政府が今ひとつ信用できないようにみえても(集団免疫路線とは口が裂けても言えない)、実際に舵取りしてくれている本当の専門家を信じましょう。GoToやっても落ち着いてきてるんだから。

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