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名は体を表すーあるグルメイベントのネーミングから地方自治のあり方を考える(上)

 まず、最初に以下の点は明らかにしておきたい。

・私は食のイベント、それもご当地の味を競い、まちおこしにつなげるご当地グルメのイベントは大賛成である。

・ここで対象とした食のイベントでも審査委員を務めているが、決してそのイベントの中身をすべて否定しているわけではない。基本的にはネーミング以外は肯定的にとらえている。

・また、一種の余興ではないが、地域以外のメニューを提供することがあってもよいと考えているし、それが国外のものであってもそのこと自体を否定しているのではない。

・特にイベントの関係者と参加団体の頑張りと熱意には敬意を表するものである。

このことを述べたうえで、改めて新潟県で開催された国際ご当地グルメイベントのネーミングの問題点を述べてみたい。

これが新潟県や越後、あるいは越佐(越後+佐渡)といった名前がついていたのであれば、何もこのような文章を書くことはなかっただろう。そして、事務方もそのようなネーミングを考えていたようである。それが、トップがちょっと待てと数日間熟慮(?)した挙句に指示したネーミングが国際だったとのことである。以前にも同様のことを書いたが、2回目のイベントが終了し、改めてその問題点を示したい。

まず、ご当地グルメのイベントであるという本質的な内容を理解していないネーミングであるということだ。ご当地の良さを食を通じてPRし、地域に出来るだけ多くの人に来てもらおうとするのがご当地グルメのイベントだ。そのもっとも有名なのが、私も特別審査員を務めているB-1グランプリだ。新潟のご当地を売り出す以上、新潟の冠をつけるのが自然ではないだろうか。

もしかすると、それでは平凡すぎて目立たないとトップは考えたのかもしれないが、これはいろいろな角度からみて、問題点が山積みしている。そもそも、今更国際という冠をつければ、格調高くなる、あるいは知名度が上がる、他の注目を集めると思っていたら、それは申し訳ないが、あまりにも田舎じみている。

確かにいくつかの大学はその名前に国際をつけたり、イベントや会議などでも国際を付ける例は少なくないが、もはやグローバル化は当たり前のものともなり、国際と冠を付けた方がちゃちなものと感じる人が増えているのではないだろうか。

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