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文化芸術の灯を守り抜く! 歌舞伎[音楽]既成者研修発表会を視察 第22回音の会が開催

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演目は

 今回の演目は、①外記猿(げきさる)、②石橋(しゃっきょう)、③新版歌祭文(しんばんうたざいもん)の3目です。

 ①外記猿(げきさる)は、鳴物と長唄の既成者の出し物で、江戸中期、歌舞伎舞踊から離れた新しい演奏曲として創作されました。子猿を背負った猿廻しの芸人が、寝泊りの場所を探して、呼び止められ、屋敷内に招かれ、女性や子供の要望を受けて、歌謡や祝言、子猿に小舞をさせるという内容です。

②石橋(しゃっきょう)は、長唄の既成者の出し物で、能「石橋」に基づいて、江戸中期に創作されました。平安中期の三河の国司・大江定基は恋人の死により出家し、寂照と名乗り、大陸に渡り、文殊菩薩の聖土、清涼山にかかる石橋で、童子から渡ることの困難さを説かれて待つ中で、霊獣・獅子が現れ、舞い踊るという内容です。

③新版歌祭文(しんばんうたざいもん)は、歌舞伎の既成者の出し物で、江戸中期に近松半二作で、人形浄瑠璃が初演で、その後歌舞伎になりました。作者の近松半二は、昨年直木賞を受賞した大島真寿美著『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』で、もう一人の近松として、その一生が描かれて、改めて話題を呼びました。

江戸中期(1710年)正月、大阪の油屋の娘お染と丁稚久松の心中事件があり、その時に歌われた歌祭文(ニュースや世相を歌った俗曲)を基に、劇化されたものです。演じられたのは、久松の実家の野崎村(大阪府大東市)の場面です。久松の育ての親の久作と女房、その実の娘で久松の許嫁のお光、お染とお染の母お常、それらの愛憎劇が演じられました。最後、廻り舞台となり、実家の裏の桜咲く土手から、船と籠で別れを告げる場面は、浮世絵を観ているような感じがしました。

 毎年、8月に、国立劇場養成所の既成者の研修発表会が開催されますので、多くの方にご来場頂き、応援をお願いしたいと思います。

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