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「トランプ劇場」はまだ始まったばかり

■いつか見た光景、再び

 2016年のアメリカ大統領選におけるドナルド・トランプとヒラリー・クリントンの事前支持率の差は桁違いに大きく、ニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポスト、ロサンゼルス・タイムズの大手3紙もこぞってヒラリー・クリントンを支持していた。おまけに米国メディアも「反トランプ」報道を繰り返した。日本のマスコミも同じようなトーンで報道を繰り返したので、日本人のほぼ全員がヒラリー・クリントンの当選を信じて疑わなかった。しかし、その多くの逆風を跳ね返してトランプ氏が当選したことは記憶に新しい。

 その奇跡とも呼べる現象は何を意味していたのか? それは、アメリカの多くの有権者が大手メディアの報道に左右されずにトランプに投票したことを意味していた。
【参考文献】『トランプ「超・保守改革」』(早川俊行著)

 それから4年が経過し、最近はまた、同じような光景をよく目にするようになった。
 アメリカのメディアも日本のメディアも反トランプ姿勢を露にし、バイデン氏を持ち上げる姿勢を鮮明にしているかに見える。

 日本のメディアは主にアメリカのCNN(ケーブル・ニュース・ネットワーク)の報道を取り上げることで知られているが、CNNは「民主党のプロパガンダ機関」とも呼ばれ、アメリカでは「コミュニスト・ニュース・ネットワーク」とも揶揄されている。
【参考文献】『トランプは再選する!日本とアメリカの未来』(ケント・ギルバート著)
      『日本は誰と戦ったのか』(江崎道朗著)

■テレビ番組内で特定の政党を応援することの是非

 日本のテレビを観ていると、トランプ大統領はアメリカ社会を分断した悪者であり、ジョー・バイデンこそが弱者の気持ちを理解した指導者だというような印象操作をしているかに見える。
 もっとも、日本人にアメリカの選挙権が有るわけではないので、日本国内でどれだけ印象操作をしてもアメリカ大統領選に影響を与えることはできないだろうけれど、そういった報道からは、バイデン氏が次の大統領になることを暗に期待しているかのような姿勢が垣間見える。中立の立場で報道するはずの他国のメディアが、明らかに反トランプの姿勢でバイデン氏を応援しているというのはいかがなものだろうか。

 日本で親しまれている某アメリカ人タレントも、以前からテレビ番組内で民主党支持を表明し持論を述べておられるが、マスメディア報道は「公平性・中立性」を重きに置いているのではなかったのだろうか?
 トランプ(共和党)派、バイデン(民主党)派のゲスト2人を呼んで語らせるなら公平性が担保されていると言えるかもしれないが、番組のレギュラーが1人、バイデン氏の応援を行っているというのは公平な報道と言えるのだろうか?
 個人が誰を応援するのも自由だが、多くの人が視聴する公的な報道機関でもあるマスメディア内で公然と特定の政党を応援することは問題ないのだろうか?と疑問に思う時がある。

■それでも、トランプは再選する

 多くの日本人は、今回も「バイデンが勝利する」と思わされているのではないかと思う。かつて、「ヒラリーが勝利する」と信じて疑わなかった時と同じような感情が芽生えてきつつあるのではないかと思う。
 しかしながら、おそらくその期待は、再度、裏切られることになると思われる。トランプ大統領への相次ぐ批判や暴露本の連続発刊など、ここぞとばかりにイメージダウンを狙ったマイナス材料が目白押しのトランプ政権はもう終わりだと思っている人も多いと思う。

 しかし今回も、そんな下馬評は無かったかのようにトランプ氏が再選を果たすことになると思う。
 4年前にあれだけ叩かれたトランプを自分の意思で選んだ有権者の心は、そう簡単には変わらない。マスメディアがどれだけ声を大にして針小棒大にトランプ批判を行ったとしても、アメリカの将来を憂い、自分の頭で考えてトランプに投票した人の心を変えることは至難の業である。マスメディア情報よりもトランプ個人が発信するSNS情報を信頼している人々にとっては、リベラルメディアの偽善性(フェイクニュースぶり)は嫌というほど理解している。

■求められているのは中国を批判できる指導者

 「ポリコレや偽善ばかりが横行する窮屈で息苦しい現在のアメリカを変えたい」という一心でトランプに賭けた草の根有権者達の目的は未だ途上であり、民主党のバイデンが大統領になれば、また元の窮屈で息苦しいアメリカに戻ってしまう可能性が高くなる。そのことを痛切に感じ取っている人々の心が、道途上で変わることはまず有り得ないと思う。
 アメリカの大部分のメディアはそういった人々の声を取り上げないし、そんなアメリカのメディア情報を頼りにしている日本のメディアでは当然、伝わらない。

 「トランプは新型コロナウイルス対策に失敗した」と言っている人もいるが、誰が大統領でも、新型コロナウイルスを抑え込むことはできなかったということぐらい、誰もが理解している。オバマやクリントンやバイデンならコロナを退治できたのか?というと、そんなことはない。誰が大統領でも無理だっただろう。むしろ、トランプ大統領は逃げずによくやった方だろうと思う。コロナ感染が恐くて選挙戦から逃げたサンダース氏を見ればよく解る。

 危機の時に狼狽えずに冷静に行動できる人物こそがリーダーに相応しい。実現不可能なコロナ退治を餌にして有権者を釣り上げようなどという浅ましい計り事は、まともな有権者には通用しない。対案もなく批判するだけの政治家に国家の命運を任せようなどとは誰も思わない。

 そもそも、新型コロナウイルスが世界中に蔓延し、多くの人命を奪うことに繋がった原因は、中国が病の感染拡大を隠蔽しようとしたことにあり、責められるべきは、他国の大統領ではない。その中国に対して毅然とした対応を取ることのできる人物こそが求められているのである。

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