記事
  • SmartFLASH

目指せアリリンガル!九大准教授が「アリとの会話術」を解明中

1/2


村上先生の子供のころの愛読書はもちろん『ファーブル昆虫記』

「まずは、これらの音を聞き比べてみてください」
 アリの描かれたTシャツを着た男性が、そう言ってパソコンを開いた。菌食アリの行動生態などを長年研究し、「アリ先生」と呼ばれる、「九州大学持続可能な社会のための決断科学センター」准教授の村上貴弘先生だ。

「ドロドロドロドロ……」
「キュッキュッ、キュッキュッ……」

 素人が聞いても、2つは明らかに違う音だ。

「最初の音は、ハキリアリが大好きな葉っぱを切っているときに発する声です。2つめは、あまり好きではない葉っぱを切っているときに発する声です。

 葉っぱのクオリティを査定して、仲間に伝えているのではないかと考えられます」(村上先生・以下同)

 続いて聞かせてくれたのは、敵が襲ってきたときに女王アリだけが発する声。

「ザッザッ、ザッザッ……」

 巣にいる働きアリたちは、この音を聞くと、みんな動かなくなってしまうという。

「動かなくなった働きアリたちを盾にして、その隙に女王アリが逃げる。そういう恐ろしい音なんですよ」

 村上先生が目下、取り組んでいるのは、「アリ語」の研究だ。中南米に生息するハキリアリは、文字どおり葉っぱを切って巣に運び、キノコを栽培して幼虫の餌にしている。

 複雑な社会を作るこのアリが、音声でコミュニケーションを取っていることに興味を持ち、先生はアリ語の音声解析と辞書作りを開始。2020年7月には、その奮闘ぶりをつづった『アリ語で寝言を言いました』(扶桑社)を上梓した。

 師匠の東正剛・北海道大学名誉教授から、「アリはしゃべるぞ」と言われて興味を持ち、独自に調査を始めたのが研究のきっかけだという。

「最初は2012年9月。ハキリアリが、『キョキュキュキュ』『キュッキュキュキュキュ』などと、音声を発しているのに気づきました。

あわせて読みたい

「生き物」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    GoToで客殺到 高級ホテル避けよ

    内藤忍

  2. 2

    枝野氏は共産党と組む覚悟が必要

    毒蝮三太夫

  3. 3

    「時代劇」半沢直樹を楽しむ方法

    大関暁夫

  4. 4

    枝野氏のデジタル化批判は的外れ

    音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選挙区)

  5. 5

    風俗に「堕ちる」女性たちの事情

    NEWSポストセブン

  6. 6

    「酷くなる」望月氏が菅政権危惧

    たかまつなな

  7. 7

    靖国参拝は「韓国への迎合不要」

    深谷隆司

  8. 8

    芸能界で続く謎の自殺 ケア急げ

    渡邉裕二

  9. 9

    児嶋一哉 半沢俳優陣はバケもん

    マイナビニュース

  10. 10

    貧乳OK巨乳NG 仏美術館で騒動に

    NEXT MEDIA "Japan In-depth"

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。