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ひろゆき「日本人に足りないのは『サボる才能』である」

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努力しても成果が上がらない人には何が足りないか。2ちゃんねる創設者のひろゆき氏は「『バカでかいエサ』を見つけてくるのは、働きアリではなく働かないアリの方だ。多くの日本人は『サボる才能』が足りない」という——。

※本稿は、ひろゆき『1%の努力』(ダイヤモンド社)の一部を再編集したものです。

「ニコニコ動画(RC2)」発表会に出席した(左から)、巨大掲示板「2ちゃんねる」管理人で株式会社ニワンゴ取締役の西村博之氏、小林宏・株式会社ドワンゴ代表取締役社長、杉本誠司・同ニコニコ事業部長=2007年10月10日
「ニコニコ動画(RC2)」発表会に出席した(左から)、巨大掲示板「2ちゃんねる」管理人で株式会社ニワンゴ取締役の西村博之氏、小林宏・株式会社ドワンゴ代表取締役社長、杉本誠司・同ニコニコ事業部長=2007年10月10日 - 写真=時事通信フォト

人生をサボれるのも才能

2020年。いま、僕はフランスのパリに住んでいる。

ゲームをして、映画を見て、好きなところに好きなときに行く。得意なことをビジネスにして、それをダラダラと回し、興味のあるビジネスや面白い人がいれば、そこに投資をする。そんな自由な生活を送っている。

世の中には、「サボれない人」もいる。海を泳ぐマグロのように、止まったら死んでしまうようなタイプだ。

こうやって人生をサボれるのも才能なのかもしれない。

アリを観察していると、一見、サボっているように見える「働かないアリ」がいるという。彼らは、働きアリが運んできたエサを食べ、働きアリが掃除した巣で生活し、ぶらぶら散歩している。

「働かないアリ」は、ぶらぶら歩いていると、思いもよらなかったデカいエサに出くわす。巣に戻り、エサがあったことを知らせると、働きアリが運んできてくれる。

さあ、あなたはどちらのアリになりたいだろうか。サボる才能はあるだろうか。

そんな読者に向けて、「働かないアリのすすめ」をお伝えしよう。

ダラダラすることは大事な要素

「働かないアリ」に必要な素質は2つある。

それは、「ダラダラすることに罪悪感がない」と「自分の興味のあることに没頭できる」ということだ。これは、つまり「余生」の話でもある。

ダラダラすることは、大事な要素だ。

その理由は、社会的な背景にもある。

みんな生きている限り、人も社会も成長していくと思い込んでいる。

人生が右肩上がりになっていくと考える「成長バイアス」が誰しも植えつけられている。

僕より上の世代は成長バイアスから抜けられないだろうから仕方がないとして、25歳以下の人は、その感覚が少なくなっていると感じる。

おそらく、就職して何年かしたら給料がそんなに増えないことに気づくし、先輩の給料を見て先の人生を想像したりするからだろう。

ずっとダラダラした日々が続いていく。

そういう前提で生きていれば、努力が報われなくても生きていける。

ビジネスの話を考えると、アメリカと中国の企業がどう動くかを視野に入れておかないといけなくなってきた。

彼らが大きな産業を壊していく流れには逆らえないので、少しでも生き残れそうな業界や職種を選ぶようになる。

世界中から頭脳が集まってきて高い給料を払うことのできるアメリカ。自分たちの利益のためなら、法律も変えるし、人件費も圧倒的な安さを誇る中国。

この2つの国が攻めてこない部分を探りあてないといけない。

たとえば、日本の「発泡酒」は世界にとってはムダなものだ。

発泡酒は日本独自の酒税の基準に合わせて造られている。麦の比率などで税金が安くなるからだ。

そのルールが生んだ、おいしくないお酒である。

内向きに造られていて、「世界に向けておいしいビールを造る」というルールとは無縁のところにある。

日本市場では発泡酒や第三のビールで成功するメリットは大きい。

海外をまったく知らなくても、日本の文化圏の中で、微妙な差を嗅ぎ取ってマーケティングセンスを発揮して暮らす道だ。この先30~40年は暮らせるだろう。

「投資で一発狙いたい」のにiDeCoをしない人

さて、働かないアリに必要なもう1つの要素が、「自分の興味のあることに没頭できる」ということだ。

調べることを面倒に思う人がいる。たしかに、インターネット以前は面倒だった。

けれど、パソコンやスマホがある現在では調べるコストは、ほとんどゼロだ。

僕は、「1%の努力」として、調べることは徹底的にやるようにしている。

たとえば、制度のことだ。

あなたは、ふるさと納税をやっているだろうか。

どうせ払う税金なんだから、モノがもらえたほうがいい。その仕組み自体は、やらない理由がない。それなのに、「なんかめんどくさそう」と思って調べないのは、やはりダメな行動パターンだと思うのだ。

僕のところには米10キロほどが届き、けっこう余ってしまった。

というのも、金額的にトクすることがわかってやってみたら、とんでもない量の米が来てしまったのだ。

また、「投資で一発狙いたい」と言っている人に、「iDeCoとNISAは、やってる?」と聞くとやっていないと言われることがある。

それどころか、その制度すら知らなかったりする。

税制的に個人がトクする仕組みを、わざわざ国が用意しているのだから、利用しない手はない。

ほんの少し調べれば、NISAやiDeCoがトクなのは誰にでもわかる。それすらも調べられないのであれば、投資なんてしないほうがいい。

松坂牛よりおいしい「ルビアガレガ牛」

「調べる労力を惜しんでいないか?」

知らないだけで損をするのは、もったいないことだ。

ちなみに、NISAの枠は毎年120万円まで5回使えるので、貯金のうち600万円はとりあえず全部NISAに突っ込むのがいい。

トクした利益に対して20%くらいを課税されるのが普通だが、それが課税されないおいしい制度だ。

また、僕は、「安くていい肉を手に入れる方法」を調べたことがある。

『ステーキ・レボリューション』という映画が好きなのだが、その映画によると、「ルビアガレガ牛」が世界一おいしいらしい。

日本では松阪牛がおいしくて有名だが、松阪牛は人工飼料を食べさせている。

だから、松阪牛の精子を盗んだ投資銀行の金持ちが、その精子を使って生まれた牛をスペインで牧草を食べさせて育てた。

そして本来は子牛が柔らかくておいしいのだが、味そのものは年を取った牛のほうが旨みがある。静かに十数年を過ごした牛のほうが、脂も広がらずおいしいのだ。

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