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日本ペイントHD、ウットラムが1.2兆円で出資比率引き上げ


[東京 21日 ロイター] - 日本ペイントホールディングス(HD)<4612.T>は21日、シンガポールの塗料大手ウットラムグループが持株比率を39.54%から58.69%に引き上げると発表した。日本ペイントHDが実施する第三者割当増資をウットラムが引き受ける。取得金額は約1兆2000億円。両社は、成長が見込めるアジアを中心に世界展開を加速する。

田中正明社長兼CEO(最高経営責任者)は会見で、ウットラムグループを率いるゴー・ハップジン氏とは「同じ方向、同じ夢をみている」と述べた。日本ペイントの経営体制は変わらず、上場も維持される。

田中CEOは、ウットラムグループの出資比率が上がることについて、「買収や子会社化が目的ではなく、さらなる成長を目指すための資本をウットラムグループから調達することの結果」と説明。仮に日本ペイントが公募増資などをした場合、ウットラムグループの保有株比率が低下する可能性があるという点は了承済みだという。

一方、2014年にウットラムグループが株式を保有した際には、保有株を増やさないという契約が存在したが、その契約は今回破棄。ウットラムグループが完全子会社化することも、法律的には可能な状態となる。

日本ペイントHDは調達した資金(実際には譲渡代金支払い請求権)に現金を追加し、総額1兆2851億円でウットラムグループと運営するアジア地域の合弁会社と、同グループのインドネシア子会社を取得する。これにより、ウットラムグループは、全ての塗料事業を日本ペイントに売却することになる。

日本ペイントHDはウットラム傘下の2社に、計1億4870万株を割り当てる。割当価格は1株7970円。日本ペイントHD株は約45%希薄化する。払込期間は2021年1月1日から3月31日。

日本ペイントによると、アジア地域の合弁会社とインドネシア事業を買収することによって、 昨年買収した2社が通年で寄与するとして試算した19年度の数字に比べて、純利益は約6割増、EPS(1株あたり純利益)は10%以上増になるという。

田中CEOは「第3者割当によって資本を増強することができる。今後、さらにM&Aを加速化させる財務基盤の強化にもなる」と述べた。

*会見内容などを加え再構成しました

(清水律子 編集:久保信博)

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