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EU、対英交渉で不法移民問題を取引材料に利用も=関係筋


[ブリュッセル 20日 ロイター] - 欧州連合(EU)を離脱した英国とEUの将来関係などを巡る交渉で、フランスなどからの不法移民流入に英国が手を焼いている問題が焦点の1つに浮上してきた。英国側はEU離脱後の移行期間が終わる来年以降、不法移民をEU域内に送り返せる取り決めを結びたい考えだが、EUは今のところ話し合いに応じていない。複数の外交筋や当局者によると、今後EUが困っている英国の足元を見透かし、交渉全般を有利に進める材料にする可能性もありそうだ。

EUの外交筋や当局者はロイターに、不法移民送還の取り決めを是非とも結びたいのは英国の方で、EU加盟27カ国はそれほど切迫感がないと語った。

今月には、フランス北部の難民キャンプから子どもを含む数百人が英仏海峡を渡って英国南部に入ろうとする動きがあった。英内務省は今週、危険な渡航を試みるケースが増加していることにいら立ちを表明した。

英政府はフランスやベルギーからやってくるこうした不法移民を出発地に戻すことができるようにしたい考えだ。ただEUとの新たな取り決めが成立しなければ、移行期間の下での枠組みが失効した後は、国際人道法に基づく責任ある対応を強いられる。

EUはトルコとの協議では、トルコ国内に難民をとどめてほしい必要から早急に協定を結ぶ必要があったものの、英国に対して加盟27カ国が急いで話をまとめる理由は見当たらない。

あるEU外交筋は「英国はこの問題に国益が存在し、われわれは待つことが可能だ。27カ国のうち25カ国は全く気にしておらず、フランスとベルギーはある程度関心を持ち得るとはいえ、英国よりもその度合いはずっと低い」と説明した。

複数のEU関係者は、最終的に英国への不法移民問題が交渉全体の運命を左右する要素になることはなく、残る大きな課題は水産と政府補助の分野だとの見方を示した。

それでも2人目のEU外交筋は、例えばEUが望み、英国が拒否している新たな安全保障協定などの取引材料にこの問題が使われてもおかしくないと指摘。「全体の合意が成立しなければ、不法移民問題でも成果が得られなくなる」と英国側をけん制した。

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