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コロナで北朝鮮市民の生活はどうなった? 37歳女性「ウチの町では15人くらいが亡くなった」 電話インタビューで聞いてみた - 朴 承珉

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 8月6日、世界保健機関(WHO)は、北朝鮮が新型コロナウイルス対策として4380人を隔離中だと明らかにした。

 一方で、7月26日に新型コロナウイルス患者発生の疑いを受けて開城を封鎖したと発表するまで、金正恩朝鮮労働党委員長は「感染者ゼロ」と言い張ってきた。だが、世界各国で2000万人を超える感染者が出ている中、武漢で初めての患者が確認されてから7カ月以上の長きにわたり感染者が一切出ていないとは考えづらい。


©AFLO

 果たして、いま北朝鮮に暮らす人々はコロナ禍の中でどのように暮らしているのだろうか。筆者は複数の北朝鮮住民に対し電話インタビューを行った。

 なお、取材に応じてくれた方の安全に配慮して全て仮名にしたほか、一部を除き、細かい居住場所も明らかにしていない。

金正恩の“避難”

 まず朝鮮半島東海岸にある港湾都市・元山氏に住む53歳の女性、ク・ヘラン氏に話を聞いた。なお、元山は金正恩の生まれ故郷と言われている。

――コロナの感染者はいるか。

「(海沿いに位置する)徳源では多く発生しましたが、元山市内ではほとんど出ていません。最初は大騒ぎになり、保安員(警察)が、コロナが発生した家に出入りしないよう見張っていました」

――人々はマスクをしているか。

「マスクをつけなければものすごく統制されます。(住民監視組織の)糾察隊が立って取り締まっているので。マスクの値段はいいもので1枚2500ウォン(北朝鮮の実質レートで約35円)ぐらいで、安いもので500ウォン程度です。いまは家ごとに手作りしたものを使っていて、作ったものは市場でも売っています」

――金正恩がコロナのために人口の多い平壌を避け、4月末から元山に滞在したという報道があったが。

「5月になると元山にある『新興市場』という大きなチャンマダン(農民市場)が突然閉鎖されて、20日以上商売ができなくなりました。元山には『六〇二別荘』という金正恩の別荘がありますが、誰が来たかはわかりません。ただ、“誰か”が元山に来たのは確かです。人民班長(町内会長)と保安員が夜、各家を回って(世帯員以外に)外地の人が来ていないか、宿泊検閲をして、警備が異常に厳しかったですから」

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