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モーリシャスの環境汚染を日本の援助隊が報告 首相「日本と協力したい」

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ホテル付近の海岸に漂着している油(提供=JICA、8月16日)

日本の貨物船の座礁事故で油が流出し、深刻な環境問題に直面しているインド洋の島国モーリシャスに派遣されている日本の国際緊急援助隊が18日、オンラインで記者会見を開き、現地の状況や今後の見通しを報告した。

現在、日本から同国に派遣されているのは外務省や海上保安庁、国際協力機構(JICA)の専門家6人。フランスやインド、国連から派遣された専門家で組織された国際チームのなかで、現地調査や流出した油の防除に関するアドバイスなどを行なっている。

会見では胡摩窪淳志団長(外務省大臣官房在外公館課)が、海上に漂流した油は回収が進み、目視ではほぼ確認できない状態になっていことを説明。今後はビーチやマングローブ林、湿地帯などに漂着した油の回収方法や環境への影響が対策の焦点になるという。

胡摩窪団長は「モーリシャスの生態系は多様性があり豊かだが脆弱。環境の回復を10〜30年の長期的なスパンでみていかないといけない」と話した。

外務省は支援のために環境省や国立環境研究所などの職員7人を19日に追加派遣するとしている。

ビーチやマングローブ林などが汚染 環境への影響見通せず


汚染されたマングローブ林(提供=JICA、8月14日)

貨物船は7月25日に座礁。8月6日に約千トンの燃料油が破損したタンクから流出し、15日午後、船体が二つに割れ再び油が流れ出ていた。

同隊は記者会見で「海上の油の回収はほとんど終わり、今後、現地の生態系を考えながらビーチやマングローブ林、湿地帯に漂着した油を回収していくフェーズに移っている」と説明した。

ビーチなどに漂着した油の回収は現地や国連のボランティア、モーリシャスの沿岸警備隊や警察機関が進めているという。

マングローブ林に関しては、根に油が付着している状態が確認されたが、ポンプや高圧洗浄機といった機械を使用して洗浄することが可能なのか、薬剤などを使った対処が可能かなど、環境への影響を鑑みながら、議論を進めていくとした。

こういった状況を受け、現地からは環境分野に関する専門家を求める声が上がっており、日本の外務省も環境省などの職員らを追加で派遣するとしている。

胡摩窪団長は「地域住民や環境の負担をできるだけ少なくしながら、流れ着いた油をどう処理していくのか、今後、各機関が話し合いを進めていく。今の時点ではどんな展開になるのかわからないが、確実なのはモーリシャスの生態系は多様で豊かだが脆弱。10〜30年の長期的スパンでみながら、環境の回復につなげていかないといけない」と話した。

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