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カリフォルニアで54度…アメリカ西海岸に「火災竜巻」が発生

あちこちで山火事が(写真:AFP/アフロ)

 8月16日に54.44度の暑さを記録したカリフォルニア州デスバレーは、17日の朝にかけても気温が39.99度までしか下がらず、最低気温の記録を更新した。その後、日中の気温は52.77度まで上昇。非公式だが、再び54度超を計測している。

 公式に認められれば、この高温は1913年以来、世界の最高記録となるかもしれない。

 乾季に入って、州内のあちこちで山火事が発生していたが、ヒートウェーブが後押しし、いっこうに消火が進まない。

 各地で雷雲が発生し、落雷や突風による新たな火事が発生、州の森林保護防火局は、17日朝までの24時間で76カ所の山火事の通報を受けたという。現在、少なくとも15カ所が燃え続けている。

 大規模な火災には炎が渦を巻く「火災旋風」が発生するが、今回はそれよりさらに強力で大規模な「火災竜巻」がいくつか目撃されている。

 形は通常イメージする竜巻だが、どす黒い雲とオレンジ色の炎が渦を巻き、非常に危険な状態だ。山火事の本場でもそうそう目撃されるものではないという。

 一方、15日から16日にかけて、サンフランシスコ近辺で前代未聞の規模である雷雨が発生し、地元気象台によると一晩の落雷数が2500に達した。ピーク時には30分間に200以上の落雷が発生し、変電所や街路樹など街中のあちこちが被害を受けた。

 現地に住む日本人は、「ゴールデンゲートブリッジが次々と雷に照らし出され、まるで昼間のように明るく見られることもありました。暑さとともに電力需要が逼迫し、電力会社は計画停電を実施しました」と話す。

 歴史的とも言われるヒートウェーブの原因は何なのか。気象予報士の白戸京子さんがこう話す。

「アメリカ西部を覆っている高気圧の、さらに上空にも高気圧が重なり、上空のはるか高いところまで勢力の強い高気圧ができました。さらにブロッキングと呼ばれる現象で、高気圧の動きが遅くなっています。

 このため、南寄りの暖かい風が西海岸に入り続け、高温が続いているのです。

 さらに少し南に離れたメキシコ付近の熱帯低気圧が、暖かく湿った空気を大量に上空に送り込み、雷雲の発生しやすい状態も作られています」

 この熱帯低気圧は、17日にはハリケーンになったほど発達しているため、大きな影響が出ているという。

 暑さの峠は超えたものの、気温の高い状態はまだしばらく続くという。コロナ禍で、西海岸の人々は外出ができない。自宅でエアコンの設定温度を上げながら巣篭もりする生活が続きそうだ。

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