記事
  • mkubo1
  • 2012年10月05日 10:05

スペイン国債の損失補償プログラムを検討中

ECBは、やることはやったので、後は政治家待ち。その政治の方もスペイン支援策を考えているようです。

それは、スペイン国債を購入する投資家に損失補償を提供するスキームです。簡単に言えば、、スペインが発行する債券の20%~30%の損失(ファーストロス)をESMが保証するのです。

来年、スペインは2070億ユーロの借入需要がありますから、このファーストロス保証を活用すれば、全額市場での調達が可能になると思われます。

このESMが必要予するプログラムの資金規模は、300~500億ユーロと想定されているようです。

要は、全額をESMで支援するには(ESMがスペイン国債を購入するには)、規模が大きすぎるので、一部を損失保証することによって、スペイン国債にスペインだけでなく、ユーロ全体(ESM)の信用を付与し、しかも、20%程度の資金でそれが可能になるということです。

ESMには、5000億ユーロしか資金がありませんから、ほいほい、国債を購入する余裕はありません。このスキームは、レバレッジの利用になりますね(やはり、レバレッジを利用するしかないのでしょう)。

現在検討中の案は、期間1年でユーロ各国の全会一致が条件で、6ヶ月の延長を2回行うことが可能だそうです。たぶん、ESMの規模から逆算すると、最大2年が限界だということでしょうね。

もちろん、スペインは、厳しい条件がつき、監視団を受け入れなければなりませんが…結局は、スペインの支援要請待ちには変わりありませんが。

これで、OMTの発動条件である「スペインの支援要請」に対するユーロ側の対応(ESMの活用方法)が見えてきましたね。あと、この案には、ドイツの賛成しているようです(追加負担がないことが大きいのでしょう)。

当然、ECBもこの案に前向きのようです。これが機能すれば、イタリアは大きな恩恵を受けるのでしょう。昨晩のユーロの戻りは、こういう事情があるのでしょうね。

あわせて読みたい

「欧州経済」の記事一覧へ

トピックス

  1. 一覧を見る

ランキング

  1. 1

    BLOGOSサービス終了のお知らせ

    BLOGOS編集部

    03月31日 16:00

  2. 2

    なぜ日本からは韓国の姿が理解しにくいのか 識者が語る日韓関係の行方

    島村優

    03月31日 15:41

  3. 3

    「いまの正義」だけが語られるネット社会とウェブ言論の未来

    御田寺圭

    03月31日 10:09

  4. 4

    カーオーディオの文化史 〜ドライブミュージックを支えた、技術の結晶たち〜

    速水健朗

    03月30日 16:30

  5. 5

    BLOGOS執筆を通じて垣間見たリーマンショック後10年の企業経営

    大関暁夫

    03月31日 08:27

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。