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コロナ封じ込め国の経済パフォーマンスが良好なことが鮮明に(金融日記 Weekly 2020/8/15-2020/8/22)

 米国ではバイデン氏が副大統領候補にカマラ・ハリス上院議員を指名した。アメリカは先進国の中で最もコロナ対策に失敗している。すなわち大量の自国民の命を犠牲にし、さらに経済パフォーマンスは最悪だ。命も経済も両方とも失いつつある。最も成功しているのは中国である。現段階での人口100万人当たりの犠牲者はアメリカの約500人に対して、中国はたったの3人である。中国政府が徹底した封じ込め政策を採用している一方で、アメリカ政府はコロナ蔓延を放置しているのだから、その差はこれからも開いていく一方だろう。そして、トランプ大統領のコロナ禍への無策ぶりが、明らかに今年の大統領選挙の最大の争点である。バイデン・ハリス陣営がコロナ対策を訴えていくことになるだろう。

●米国初の女性副大統領候補ハリス氏とは何者か
https://toyokeizai.net/articles/-/368814

●副大統領候補ハリス氏「米政権、コロナ対応は失敗」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62582800T10C20A8I00000/

 一部に、まるでコロナ対策と経済がトレードオフの関係にあるというような認識を持っている識者が散見されるが、それはとんでもない間違いである。致死的な感染症が蔓延する中で経済成長などできるわけがないということを考えれば自明であろう。OECDプラス中国の今年の経済成長率の予想を見ると、中国がプラス2%程度でトップ、韓国がわずかなマイナスで2位である。これらの国は新型コロナウイルスをゼロにすることをターゲットにした強力な封じ込め政策を実施している。一方で、経済のことを考えてコロナと共存を目指しているアメリカや日本の経済成長率は-10%近くになりそうな落ち込みだ。命か経済か、ではなく、命を守ることに失敗した政府が経済も失う、ということが明らかになりつつある。

★コロナ封じ込め政策を採用している国のパフォーマンスが良好なのが鮮明になってきた。

●中国経済は4-6月にプラス成長回復か、通年予想も上げ - BN調査、2020年6月23日
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-06-23/QCD2R4DWX2Q001

●今年の韓国成長率、OECDで最も小幅なマイナスに=報告書、2020年8月11日
http://www.asahi.com/international/reuters/CRWKCN2570XO.html

●台湾、20年GDP成長率予測1.56% プラス成長堅持、2020年8月14日
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62661380U0A810C2FF8000/

●中国の経済成長率、今年は2.5%に - UBSが従来予想を上方修正
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-07-27/QE3M2BT0AFBF01

 ところで、よく誤解されるのだが、封じ込め政策はゼロを目指すのだが、ゼロが達成されるかどうかはじつは重要ではない。ゼロを目指して政策を組み立てれば、感染症対策ではリスクとリターンでじつは一番いい状況を生み出せる、というのが重要な点で、そのことは筆者のメールマガジンに詳しく書いてあるので読んでいただきたい。

週刊金融日記 第418号 なぜ新コロはゼロを目指して抑え込むべきなのか』2020年5月5日
週刊金融日記 第420号 リスクマネジメントの視点から新コロ対策を考える』2020年5月19日
週刊金融日記 第429号 日本のコロナ対策迷走でわかったWhy(=信念)のとてつもない重要さ』 2020年7月21日

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日本株

直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移

出所: 日経新聞社

サイズ/スタイル/セクター別の週間パフォーマンス(2020/8/7-8/14)

出所: 東証、日経新聞社、セクター指数はTOPIX17業種

個別銘柄の週間パフォーマンス(2020/8/7-8/14)

出所: 会社四季報、Yahoo!ファイナンス

FX

直近1年のドル円とユーロ円の推移

出所: セントラル短資

イールドカーブ(2020/8/14)

出所: Bloomberg.com

主要通貨の週間パフォーマンス(2020/8/7-8/14)

出所: セントラル短資

外国株とコモディティ

直近1年のS&P500と原油価格(WTI原油先物)の推移[USD]

出所: Yahoo!ファイナンス、Bloomberg.com

地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD](2020/8/7-8/14)

出所: iShares: MSCI Japan (EWJ), MSCI Kokusai (TOK)、MSCI Core Europe (IEUR), MSCI All Country Asia Pacific ex Japan (AAXJ), MSCI Emerging Markets (EEM), GLOBAL REIT ETF (REET). Bloomberg.com: Oil WTI Futures (CL1), Gold Futures (GC1)

今週のマーケット・イベント

8月17日(月)
日4-6月期GDP(速報)
米8月ニューヨーク連銀景気指数
米6月対米証券投資

8月18日(火)
米7月建設許可・住宅着工件数
決算:米Walmart、他

8月19日(水)
6月機械受注
7月貿易収支
米FOMC議事録(7/28-29開催分)
ユーロ圏7月HICP
決算:米Nvidia、他

8月20日(木)
米8月フィラデルフィア連銀景気指数
米7月景気先行総合指数

8月21日(金)
日7月全国消費者物価指数
日7月訪日外客数
米7月中古住宅販売件数
ユーロ圏8月製造業・サービス業PMI
ユーロ圏8月消費者信頼感

8月22日(土)

8月23日(日)

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