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最高裁決定無視のオリンパス――浜田氏が新たに提訴

「オリンパスが最高裁決定を無視して、私を社外に排除するため違法な配転とパワハラを継続しているのは許し難い行為だ」――オリンパス(株)を相手取り、東京地裁に新たに損害賠償の訴え(九月三日)を起こした同社社員の浜田正晴さん(五一歳)はそう憤る。

 東京・西新宿にあるオリンパス本社に勤務する浜田さんは、社内通報制度により上司の不正を報告したことで、同社から三度にわたる不当な配転や継続的なパワハラを受けたとして二〇〇八年に提訴。一審は敗訴(一〇年一月)し、二審で逆転勝訴(一一年八月)。オリンパスはこれを不服として上告したが、最高裁は今年六月二八日に上告棄却の決定をし、三度にわたる配転の無効とパワハラを認定した東京高裁判決が確定した。これを受け、四月に就任した笹宏行代表取締役は社内メッセージの中で「心からお詫びを申し上げます」(八月一日)との声明を発表したが、浜田さんへの直接の謝罪はないという。

 オリンパスはその後、司法判断を事実上受け入れることなく、就業規則上「本人同意」が必要となる「子会社への転籍」を提示(七月一二日)。浜田さんがこれに同意できないことを伝えると、今度は就業規則に規定のない「子会社への出向」を提示(八月一〇日)。しかし浜田さんがこれまでの出向実績を確認したところ、子会社への出向は過去に一度も例のないことが判明した(同二二日)。あくまで浜田さんを社外に排除しようとする会社側の姿勢が鮮明に。以後、協議はストップしたままだ。

 巨額の損失隠し事件で社会的信用を失墜させた同社。新経営陣になって「いかなる時も法令および社会規範に従い、信頼の回復を」と表明(五月)しているが、この声明は嘘か空念仏だったのか。

 同訴訟の第一回口頭弁論は一〇月五日午前一一時二〇分から東京地裁四一五号法廷で開かれる。

(片岡伸行・編集部、9月21日号)

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