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Googleペナルティで中小企業を倒産させた犯人は誰?

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最近のGoogleによるSEO取締り大幅強化で初心者はもちろんセルフラーニングで頑張ってきたベテランウェブマスターからグレーゾーンとブラックハットの狭間を巧みに渡り歩いてきたSEOエキスパートまで、大打撃を食った人は数多くいることでしょう。特にペナルティを受けたサイトは問題点を全て取り除いたと思っても中々再申請が通らない現状もあり、売上げ減によるサイト閉鎖はもちろん、サイトに依存しすぎていたビジネスの中には倒産するところも出てきているようです。今回はそんな現実を前に、SEOの責任は誰にあるのかその問題点を考える興味深い記事をSEO Bookから。 — SEO Japan

誰もがオンラインでアドバイスを求めている – 劣悪なリンク構築はするな。SEOでは短期的なメリットに拘る戦略を採用するな等々。しかし、このようなアドバイスにいつも従っているのだろうか?従ってもやっていける余裕があるのだろうか? 最近、英国の小規模なオンラインビジネス – チルドレンズ・ファーニチャー・オンライン(CFS)によって、この現実を改めて思い知らされた。ジェーン・コップランド氏が、ペンギンアップデートによって同社が廃業を余議なくされた旨を伝えるオンライン文書をツイートで取り上げていた。
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これが現実である。小規模なビジネスが閉鎖に追い込まれる光景を私は出来れば見たくない。彼らは全身全霊で事業に励んでおり、とりわけグーグルのアルゴリズムの変化によって閉鎖しなければならなくなる状況は胸が痛む。また、閉鎖を発表する文書からは、CFSが劣悪なSEOのアドバイスの被害者のように思えるが、SEO業界全体に悪いイメージを与えている気がする。私達を愚か者呼ばわりする目立ちたがり屋は後を絶たないが、私は小規模なビジネスを沈めるのではなく、助ける側の人間として認めてもらいたいと思っている。

大勢の人達がチルドレン・ファーニチャー・ストアーのツイッターのアカウントに接触し、支援やアドバイスを申し入れていた。残念ながら、既に手遅れであり、CFSは既に店をたたみ、取引を中止していた。

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他にも同じようなケースがあるはずである。事実、この件に関する私のツイッターのアクティビティが影響して、同じような境遇に身を置かれた小規模な事業のオーナーから連絡を受けた。また、毎週、必ず知り合いの誰かが同じ問題を抱えているようである。

それでは、なぜこのような現象が起きているのだろうか?責任は誰にあるのだろうか?事業が廃業し、仕事を失う人達が現れる。「それも人生だ」や「ビジネスは難しいんだ」と切り捨てるべきではない。この状況を生み出した可能性のある犯人を特定して、阻止するためには何をするべきだったかを調べないなら、何も教訓を得ることは出来ない:

以下に私が個人的に考えた犯人をその罪の重さの順番で挙げていく:

事業のオーナー

事業のオーナーは最も罪が深い。恐らく、利益が出ていてる際は、“万が一”のシナリオについては全く考えていなかったのだろう。以下に彼らの過ちを上げていく:

  1. 絶対に全ての財産を一箇所に集中させるな – これはウェブサイトや通常のビジネスのオーナーの間で、最も一般的であり、且つ浸透しているアドバイスなのではないだろうか。それでもなお、このアドバイスは無視され続けている。CFSが様々なトラフィックのソースを持っていたら(自然なトラフィックの利益を使って作り出すことは可能であったはず)、もしくは、オフラインの事業を構築し始めていたら、グーグルのペナルティの影響は遥かに小さかったのではないだろうか。この点は、あからさまにスパムなSEOの手法を用いていない場合にも当てはまる。

    グーグルのビジネスの目標が今度どのようになるのか、そして、妥当な取り組みと妥当ではない取り組みの境界線がいつ動くのかは分からず、妥当ではない側に自分がいる状況に身を置かれる日がいつやって来るのかは誰にも分からないのだ。トラフィック/事業のソースを余分に手に入れることで、このシナリオに対する免疫力を(ある程度)高めることが可能である。苦渋の決断を下し、- 例えば検索広告等に利益を回さなければいけないときもある。

    ソーシャルネットワークでプレゼンスを確立する戦略も効果はある。幸いにもCFSはメーリングリストを維持し、このリストを使って残った在庫を販売することに成功した – メールは売り上げを最適化する上で良好なチャンネルである。


  2. 学ぶ – いたるところにSEOの情報が散らばっている。その全てを消化することは不可能である。しかし、オンラインビジネスとして、最も重要なベストプラクティスおよび落とし穴に関する最新情報をマーケティングチャンネルを介して把握する権利があり、そして、この取り組みが収益の大半をもたらす。CFSが妥当に注意を払っていれば、トラフィックを単一のソースに頼るべきではないこと、SEO業者が用いていた戦略が疑わしかったこと、また、同じ分野で競合者をリードする上でSEOに支払う金額としてはあまりにも少なかったことを把握していたはずである。さらに、問題が起きた際に何をするべきか分かっていたはずであり、そして、1年待って2度目の攻撃を受け、最終的に事業を畳まなければいけなくなるまで待っていたりはしなかったはずだ。

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    このケースでは、CFSの運営者は、同様のケースに関して時間をかけてインターネットでリサーチを行ったと明言している

    – しかし、どうやら“本物”のアドバイスを見つけることは出来なかったようだ。ビジネスのオーナーは、オンラインの情報をもっとうまく見つけられるように勉強するべきなのだろうか?あるいは、SEO業界はこの手の問題に関して、確実に質の高い情報が提供される環境を作るべきなのだろうか?この件に関しては、後ほど詳しく見ていく。CFSのケースでは、ビジネスのオーナーは複数の取り組みを行っていた – 可能性のある問題に関する記事を読み、別のSEO業者に相談し(サイトを諦め、新しく始めた方がいいと言われたようだ)、そして、原因と目される業者との提携を打ち切った。しかし、他にもすることはあったはずであり、他のビジネスには同じような状況で異なる取り組みを行ってもらいたい。


  3. 支援を求める -「事業撤退」を宣言する文書は人から人へと伝わり、支援を申し出る人達が現れ始めていた。ものの数分の間に、公の場で、そして、非公開の場で、このウェブサイトを助けるために何が必要なのかが見え始めてきた。業界のエキスパートからこの手の分析を得るには多額の費用が必要とされるが、ツイッター、SEOBookのフォーラムグーグルウェブマスターセントラルのフォーラムSEOMoz Q&Aフォーラム、G+、フェイスブックグループ等を介してSEOのメリットを活用していたなら、何が原因であり、何をすればいいのかに関して、ある程度の全体像をつかめたはずである。そうすれば自分達が採用しているSEO戦略がもたらすリスクを把握し、もっと早い段階でこの業者を去り、修復不可能な状況にまで陥らずに済んだのではないだろうか。この業界は確かに疑われているが、それでも、一部の人達は度量が広く、親切であり、ウェブサイトを自然な結果で売り込む上での難題に苦労している小規模な事業にとって、欠かせないアセットになり得る。

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