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「台湾モデルに学べ」

 日本国中で相変わらず新型コロナウィルス感染が拡大している。小池知事がまた都の広報を使ってテレビに連日出ているが、効果もなく、自分の宣伝のようで不快である。

 一方、わずかの感染者と死者を出すに止めている台湾が今注目を集めている。

 台湾は世界に先んじて正しい情報を集め防疫の手を打った。成功した大きな原因は嘘ばかりの中国を信じなかったことだと私は思っている。

 歴史を振り返ると、日清戦争に敗れた清朝は下関条約で日本への台湾割譲を約した。その時、交渉の全権を握っていた李鴻章は「台湾は鳥語らず花香らず、瘴癘(しょうれい・疫病)の地、割くも可なり」と言い捨てた。コレラなど8種類の土着の疫病が居座っていた、腫物のような島だったのだ。

 台湾総督になった児玉源四郎は、医師でもある38歳の後藤新平を大規模な検疫事業の責任者に抜擢した。彼は必死に伝染病対策に取り組み、「公衆衛生」を植え付け、台湾を「疫病の島」から「健康な島」に作り替えたのだった。

 21世紀の台湾の為政者は、まさに後藤新平の疫病対策という遺産を受け継いだのである。

 関東大震災後、内務大臣になった後藤は、13億円という、国の予算の1年分を使って東京を偉大な都市に改造しようとした。「大ぼら吹き」と言われて財界などの反対にあい、半分の予算に抑え込まれた。それでも彼の構想は今日の東京に生きている。昭和通り、靖国通り、向島公園などにその当時の面影が残っている。

 自民党政経塾などで私は、「国難の時こそ、政治家にとって腕の見せどころ、活躍のしどころだ」と教えている。

「台湾に見習え、第二の後藤新平いでよ!」と声を大きくして言いたいのだ。

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