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日航ジャンボ機墜落事故 御巣鷹山事故から35年 教訓は

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御巣鷹山に建立された慰霊碑
出所:8・12連絡会編動画「日航ジャンボ機墜落事故 御巣鷹山 35年目の想い」https://youtu.be/DwRYIFVyDfY

 「国づくり、地域づくりは、人づくりから」を掲げて15年、「日々勉強!結果に責任!」を信条に活動する参議院議員赤池まさあき(自民党・比例代表全国区)です。

 8月12日(水)は、日本航空の旅客機が昭和60(1985)年に御巣鷹山に墜落して520名の貴重な人命が失われて35年目を迎えます。史上最悪の事故でした。

改めて追悼の誠を捧げ、安全への決意としたいと思います。

ご遺族で組織された「8・12連絡会」は、今回に合わせて動画を公開しています。昨年の風水害で御巣鷹山の登山道等が被災しましたが、多くの方々の協力により、復旧されている様子も描かれています。

動画「日航ジャンボ機墜落事故 御巣鷹山 35年目の想い」

https://youtu.be/DwRYIFVyDfY 

御巣鷹山のある群馬県上野村では、8月12日(火)墜落した時間帯である午後6時から追悼慰霊式がWEB中継される予定です。

・詳細 https://www.youtube.com/user/UenoVillageOfficial

●事故の教訓は

 日航機事故のご遺族の方々の35年に渡る地道な活動によって、航空会社や国、そして、国民の安全に対する意識、取り組みは強化され続けてきたと思います。

 https://1985osutaka.jimdofree.com/%E6%B4%BB%E5%8B%95%E8%A8%98%E9%8C%B2/

 教訓の第一は、事業者の意識が深まり、取組みが強化されました。

ご遺族で結成した「8・12連絡会」は、事故後、日本航空に残存機体の保存を求め続けていました。事故後21年目に、やっとご遺族たちの願いが叶い、事故を起こした日本航空は、バラバラとなり、損壊した事故機の機体を集めて、「二度と事故を起こさない」という誓いを込めて、社員の安全意識向上、研修のために、展示するようになりました。「JAL安全啓発センター」が、平成18(2006)年4月に開所しました。全ての日航の社員が研修で訪れます。予約制で一般公開もされており、私も視察しました。

 研修した日航社員は「私たちは航空機という物を扱っているのではない。人の命を預かっているんだ」という思いを確認していると聞きました。

 ・詳細は https://www.jal.com/ja/flight/center/

 失敗学の専門家である畑村先生が分かりやすく解説してくれている動画がありました。現在コロナ禍ですので、ネットで見学できます。

 ・詳細は https://youtu.be/AqFhjMxcCDU 

 航空事業者だけでなく、鉄道事業者も同様の施設を設置しています。

 JR東日本は、「事故の歴史展示館」を福島県白河市の研修センター内に、平成14(2002)年11月に開館し、平成26(2014)年4月からは事故車両などの一部を保管し始めています。東日本大震災や新潟県中越地震等の事故車両が展示されています。私も視察しました。多くの人命が失われた事故が、戦前から頻発していたことを知りました。

 ・読売新聞が報道 https://www.yomiuri.co.jp/s/ims/jraccidentmuseum/

●独立性の高い「運輸安全委員会」が発足

 教訓の第二は、国の安全に対する取組みが順次強化されました。

 航空事故の調査については、日航機事故当時は運輸省航空事故調査委員会が担当していました。同委員会は、昭和46(1971)年7月の全日空機雫石衝突事故(自衛隊機と衝突して162名が死亡)を教訓に、3年後に運輸省内に設置されました。

 日航機事故後、「8・12連絡会」は事故調査機関の強化を求める活動をしてきました。信楽高原事故(H3死者42名負傷者628名)や地下鉄日比谷線事故(H12死者5名負傷者64名)等の鉄道の重大事故も続き、平成13(2001)年には航空・鉄道事故調査委員会として、国家行政組織法上の8条委員会、調査審議機関として再発足しました。同委員会は、国土交通大臣へ勧告できるようになりました。

 さらに、JR西日本福知山線の重大事故(H17死者107名負傷者562名)もあり、海難審判庁の原因究明機能を統合して、独立性の高い国家行政組織法上の3条委員会である運輸安全委員会が発足しました。原因関係者にも勧告し報告を求めることができる等の権限強化や、被害者への情報提供等ができるようになりました。私は、同委員会の発足に当たり、国土交通委員会で質問に立ちました。

 https://www.mlit.go.jp/jtsb/enkaku.html

 そのこともあり、ご遺族の方々で結成された「8.12連絡会」の様々な疑問点について、平成23(2011)年7月、運輸安全委員会が日航機事故の調査報告書の「解説」を公表しました。その中で、同委員会は遺族に十分な説明がなかったことを詫びています。同解説書は、「8・12連絡会」や専門家の協力の上に作成され、時代を画する評価されるものとなりました。

 ・解説書はこちら https://www.mlit.go.jp/jtsb/kaisetsu/nikkou123.html

JAL御巣鷹山事故だけでなく、信楽高原鉄道事故、中華航空機事故、JR西福知山線脱線事故の被害者たちの要望が実り、平成24(2012)年国土交通省内に「公共交通被害者支援室」が開設されました。全国に配置された国の支援員が、被害者への事故直後の情報提供や、中長期にわたって支援し始めています。「8・12連絡会」は、その助言者として、活動しているとのことです。

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