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撤退の判断を現場で戦っている兵士にさせてはならないという話

はじめに

自分がスーパー無能パーソンだった経験が、1年半経ってようやく自分の血肉になってきた気がするのですが、その経験から気づいたことの一つに、「撤退の判断を現場で戦っている兵士にさせてはならない」というものがあります。

軽い比喩になっているので言い換えると、「担当者が業務をうまく回せていない場面で、引き続きこの業務を担当させ続けるか。」という判断は、当該担当者ではなく、その上長がしなければならない、という話です。

担当者本人は継続すべきかを正しく判断できない

継続判断は担当者ではなく、マネージャがすべきということは、マネージャーの役割論のようなものではありません。もっとシンプルに「現場でうまくやれていない人が、今後もその業務を担当し続けるべきかについて正しく判断することは期待できない」というだけのことです。だって、現に今うまくやれてないんですから。

なので、マネージャーとしては、メンバーがうまくやれていないときは、担当を継続させるかを見続けなきゃならないし、また、継続させるべきでないと判断したら、本人に意向がどうであれ、その業務から外さなきゃならないんですよね。担当継続の判断を間違えるということは、会社のみならず本人にとっても不幸なことなので、冷たいようで、長い目で見ると却って本人のためになることだと思います。もちろん、その判断が正しければ、という前提は付きますが、マネージャーが判断を間違えるとメンバーが不幸になるのはこの件に限ったことではないので、撤退判断の場面において殊更考慮することではありません。

正しい撤退判断は再挑戦を促してくれる

世の中には精神的に極めてタフな方も存在するので全員が全員そうというわけではないのですが、完膚なきまでに無力感を味わうと、苦手意識が染み付いてしまったり、やる気が削がれてしまったりして、再挑戦する気にはなかなかなれなくなります。

そうなる前に、あたかもタオルを投げたセコンドに「まだやれる」と詰め寄るくらいの元気が残っているうちに手を引かせて、改善すべき点を明確に指摘し、期待を伝え、次のチャンスまでに刃を研いどけと言ったほうがずっとやる気になるものです。

一度折れた心と、心を折れるまで現場に取り残したマネージャーに対する信頼の喪失は、なかなかすぐには元に戻らないものですから。

現場で負けている兵士であるあなたに

かつての僕のように、現場で無力感に苛まれ、立ちすくんでいる方に伝えたいのは、月並みですが、あなたが今の現場でうまくやれていなことは、あなた自身の価値を決める決定的な要素ではないということです。

戦場が変われば、または同じ戦場でも指揮官が変われば、同じ人が目覚ましい活躍をすることは珍しいことではありません。

諦めず、深刻にならず、斜に構えず、できる範囲で目の前の敵と戦い、今を乗り切りましょう。本当の戦争と違って、負けても命を取られるわけじゃないんです。

もちろん、その戦場から立ち去るのも悪いことではないですが、今うまくやれていない自分の判断でそうするのではなく、信頼できる部外者(前職の先輩など。適切な人がいないならカウンセラーやエージェントなどのプロの手を借りるのも良いアイデアです)にまず相談しましょう。もしかすると、今立っているのは崖っぷちかもしれないし、ゴールまで後一歩なのかもしれないし、そのどちらでもないかもしれない。いずれにせよ、自分でそれを見極めるのは、とても難しいことなので。

と、朝ランニングしながら思ったことを書いて、お仕事に向かいます。
今日も一日、生き延びましょう!

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