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ウェブ会議の功罪 議論の形骸化

 以前、「緊急事態宣言」の最中は、弁護士会も各種会議はウェブ会議によることが「原則」化しました。
 以前から私は、このウェブ会議は一般化できないものという意見を述べてきました。
ウェブ会議は有効か 現状は限界も認識した上で使い分けるべきだ

 一応、「緊急事態宣言」が解除されたことから、多くの会議は、対面で行う形で正常化しています。そうでなければ議事運営に難があることの認識が共通化してきからと思います。
 時間が掛かるか、逆に短時間で中身なく終わってしまったりで、議事運営責任者の苦労があります。

 それでもウェブ会議という形態が継続しているものがあります。
 確かに、自分自身の中では、ウェブ会議をどのように評価していたかということ、
 ①この会議はウェブ会議で足りるよね
 ②この会議はあまり積極的ではないからウェブ会議でいいか
という感じでした。

 少人数のお互いによくわかった関係での打ち合わせでは、とても楽で効果も得られているとは思いました。
 しかし、そうでない場合には上記の①②のような自分の中のやる気のなさだけを自覚しているものもあります。ウェブ会議に慣れてしまうと、会議に赴くことがおっくうになったりもしていました。
 自身への反省も込めて、形骸化は避けられないという感じがしました。

 もっともウェブ会議に全く違和感がないという若い人たちの声を聞くこともありますが、私はそうした声にもやっぱり違和感を感じました。

 最近、日弁連理事会でもウェブ会議の導入を検討しているということを聞き、驚きました。日弁連理事会にウェブ会議なんて、理事会がますます形骸化してしまうではありませんか。
 その目的がどうやら日弁連副会長の中でクオーター制で選出された副会長のためだということのようです。
日弁連副会長のクオータ制についての誤解 女性活躍の場を作るためのものではない

 日弁連副会長が激務であることは承知しています。北海道(札幌)選出の副会長は移動距離も長く、そのため東京でアパートを借りたりもしていると聞いています。
 その激務を少しでも緩和すべきというのもわかります。しかし、それが理事会をウェブ会議で済ませるというのはちょっと違う気がします。遠方地かどうかも関係がありません。これだと正副会長会議も同様に扱おうというのかもしれません。
 いずれにしても日弁連の会議体が形骸化するのは問題があります。

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