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日本にとって「韓国の異常な反日」が大チャンスである理由

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日本は韓国の異常な反日をうまく使えばいい

文大統領は米中などに対してうまく立ち回り、国際社会における韓国の地位向上に貢献していると主張する。しかし、実態は逆とみるべきだ。文大統領が身勝手な主張をとるほどに、国際社会における韓国のクレジットは低下する。それは、わが国が今後の対韓政策を考える上で重要だ。

今のところ、文大統領は元徴用工問題に関する司法判断を尊重する姿勢を貫いており、一歩も引く気はないようだ。その一方で、文政権の経済運営や反日と並ぶ重要政策である北朝鮮との宥和(ゆうわ)・統一を目指す政策はうまくいかなくなっている。

文氏が世論の後押しを取り付けるために、反日強化以外に思い当たる方策は見当たらない。今後、文大統領がわが国への批判を強め、これまで以上に激烈で異常な反日姿勢を示す可能性は高い。

わが国はその展開をうまく使って、韓国の身勝手さを国際社会がよりはっきりと認識できる環境を整えることに注力すればよい。重要なことは、わが国が国際世論を味方につけることだ。

わが国は1つでも多くの国からわが国の主張に関する理解と支持を獲得することだ。それが経済や外交面を中心に韓国への報復措置を策定し、発動する万全の体制を整えることにつながる。

その際に重要なことは、安全保障面では米国との関係を基礎にしつつ、経済、外交面で欧州やアジア新興国との関係を強化することだ。

韓国は国力低下の原因として文在寅を直視できるか

国際世論の支持を取り付けることができれば、わが国は韓国に対してより毅然とした態度で国際法を順守し自国の責務を果たすよう求めることができる。

一方、わが国は、韓国からの非難などは丁寧に聞き流しておけばよい。韓国からの批判にいちいち反論する必要はない。国際社会のルールを軽視する韓国の身勝手さを、各国が認識する環境を整備することの方が大切だ。国際世論との関係強化がわが国の国益につながる。

国際社会における韓国の孤立と、国力低下を招く一因となっているのは文大統領だ。韓国が国力の安定を目指すためには、世論全体が等身大の文在寅氏を直視できるか否かにかかっている。

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真壁 昭夫(まかべ・あきお)
法政大学大学院 教授
1953年神奈川県生まれ。一橋大学商学部卒業後、第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。ロンドン大学経営学部大学院卒業後、メリル・リンチ社ニューヨーク本社出向。みずほ総研主席研究員、信州大学経済学部教授などを経て、2017年4月から現職。
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(法政大学大学院 教授 真壁 昭夫)

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