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不況を生き抜くモリタク流経済学

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■年金上げずに、消費税を上げる民主党

山本:そろそろね、次の話に行きましょうか(笑)今の話とも絡むんですけども、今年1月に放送したテーマは「本当に必要!?消費税アップ」

8月に社会保障と税の一体改革の柱となる消費税の税率引き上げに関する法案。衆参両院で可決しましたけれども、ここで問題です。2段階でアップする消費税、それはいつといつでしょう?

仲俣:2014年の4月と2015年?何月だったかなぁ?

森永:2015年は10月なんですよ(笑)

山本:お金がないから増税をするというのは、真っ赤なウソということなんですよね。

森永:これはもう、民主党の社会保障と税の一体改革成案というのに書いてあるんですよ。社会保障の充実のために必要な財源は2兆7000億円あれば大丈夫なんです。にもかかわらず、13兆5000億円分、増税するわけですね。だから、本当は1%上げればいいんです。

仲俣:なのに?

森永:なのに5%あげる。

仲俣:なんででしょう?

森永:なんでだかわかりますか?

仲俣:なんででしたっけ?恐慌にしたいんですか?

森永:多分そうだと思います。

仲俣:あっ、お金持ちが有利になるから?

森永:基本的に今は、余った財源の奪い合いになっていて、自民党はそれを公共投資に使っちゃおうと言っているんですけれども。わざと、消費税を余分にあげて、恐慌にしようという魂胆じゃないかなっていう気が私はしますけどね。まあ、誰も本当のことは言わないので、本音はわからないんですけれども、必要ない分、大幅にあげたっていうのは間違いないですね。

ただ、上がるかどうかはわかりません。来年の秋に政権を取っているところが判断するわけですから。来年の秋まで、野田さんが総理でいる可能性は99.99%ないでしょう。

山本:さて、続いてのテーマにいきましょう。今年2月の放送でお送りした内容が「僕らは年金もらえるの?」でした。年金、もらえるんですか?

森永:私の予想だと、少なくとも今の3分の2。下手すると5割削減という感じですね。もらえることはもらえるんですけど、額がドーンと減るっていうことだと。

山本:実は年金をもらいすぎているという話もありましたね。

森永:今は本来の設計よりも1割ぐらい高くなっているんですよ。下げなきゃいけないのに、政治的な理由から下げられなかったんですね。高齢化に伴う影響だけじゃなくて、今、払いすぎている分っていうのも、最終的にドーンと下がってきますから。

私は、今50代ぐらいの人には「年金は60歳から繰り上げ支給を受けたほうがいいですよ。高いうちに、年金をもらいましょう」っていう提言をしているんですけど、なかまったーの年齢だと、それもできないという可哀想な世代なんですよね。

仲俣:年金…不安だ。

山本:2月の放送だったんですけど、あれからなにか制度が変わったりしましたか?

森永:民主党が元々、最低保障年金っていうのをやるって言ってたんですけど、消費税増税の自民党との取り引きの中で、それを棚上げにしちゃったので、二度と出てくる目はないんじゃないかと私は思っています。

本当は「税金を財源にして、みんなに最低でも7万円は払いますよ。だから消費税をあげさせてくださいね」と言ってたんですけど、結果は、年金は出さないけど、消費税は上げるというやらずぼったくり方式を民主党政権がとってしまった。

山本:ここでなかまったーに問題です。5秒でお答えください。年金の種類を3つあげましょう!

仲俣:国民年金、基礎年金…わかんない!個人年金?

森永:なかまったーは会社に入っているわけじゃないから、国民年金ですよね?あとサラリーマンが入るのは?

仲俣:なに?年金わからないんですよ。

森永:厚生年金です。公務員とか学校の先生が入るのが共済年金です。

仲俣:全然知らなかったです。

■デフレを脱却するのはカンタン!?

山本:さあ、今年3月、6回目の放送のテーマが「庶民は知らないデフレの真実」でした。これは、森永さんが角川SSC新書から発売した本のタイトルがそのままテーマになったんですよね。あれから半年、日本のデフレは今もなお続いていますが、ここで問題です。デフレとは、経済がどういう状況にあることでしょうか?

仲俣:物価が下がっている時?

森永:これは微妙ですねー。もうちょっと厳密にいうと?例えば、1年とか半年、物価が下がっている状態をデフレとは言わないんですよ。

仲俣:長期的に?

森永:まあ、よしとしましょう!物価が継続的に下がっているのをデフレというんです。日本はもう15年も続けている。こんな国は世界中どこにもありません。

山本:こういう時代にどういう貯蓄のテクニックがあるんですか?

森永:デフレの時は、放っておいても、物価が下がるから、お金の価値は上がっていくので。基本的には下手ことをしないで、じっと銀行預金とか郵便貯金とかをしておくっていうほうが、得なんですよ。

仲俣:そうなんですよ。

森永:ただ、これがインフレに切り替わった時は違うんです。インフレの時は運用した時のほうが得なので、どこで切り替わるのかがポイントになります。

山本:デフレ脱却のためにはどうすればいいんですか?

森永:さっきいったように、お金をいっぱいすればいいんです。

仲俣:あっ、やめましょ。僕を日銀総裁みたいな話が始まるので。

山本:よろしいですか?(笑)じゃあ、次のテーマに移りましょう。春から新社会人やバイトを始める人にむけて、4月に放送したテーマが「失敗しない銀行の選び方」でした。銀行を賢くお得に使うノウハウ満載の回だったんですが…ここで問題です。銀行がお金を儲ける方法を“利息”“運用”“手数料”の3つの言葉を使って説明してください。

仲俣:えっ?運用ってなんですか?

森永:銀行がお金を稼いでる3つの方法を答えればいいんです。

仲俣:お金を引き出す時に、預金者が払う手数料。

森永:はい、それが1つですよね。それから?

仲俣:利息?

山本:残念、ここで時間切れのようですね。森永さん正解をお願いします。

森永:基本的に、銀行のお金の稼ぎ方には、外国為替の手数料とかATMの手数料といった“手数料収入”っていうのがあります。でも、一番収入が大きいのが“利ざやをとる”。つまり、預金者からお金を預かってくる時の金利よりも、銀行が企業にお金を貸す時のほうが、金利が高いわけですよね。その金利の差を“利ざや”っていうんですけれども、融資をした企業から利息を取って稼ぐっていうのが2つ目。そして3つ目ですが、今は全部を融資に回すほど資金需要がないんですね。だから、例えば国債を買ったり、株を買ったり、債権を買ったりして、資金を運用することで稼ぐ。この3つの手段で、お金を稼いでいるっていうのが、普通の銀行の稼ぎ方です。

■モリタク流!株と保険の購入法

山本:それでは続いてのテーマにいきましょう!「1万円から始める株式投資」。お送りしたのは、今年5月でしたね。放送の中で、株はマラソンと同じでジョギングから始めようということでしたが、ポイントとなったのが、モリタク流証券会社の選び方。

森永:手数料が安いのはネット証券なので、自分で出来る人なら、ネット証券のほうがコストは低いんですけれども。インターネットに慣れてない人とか、右も左も全くわからない人は、普通の証券会社にいけば、丁寧に教えてくれるので、どっちを取るかっていうことですよね。

だから、サービスに応じてお金は違うと。立ち飲み屋さんは安いけど、キャバクラに行ったら高いっていうのと基本的には同じ。別に、証券会社がキャバクラだって言ってるわけじゃないですよ(笑)

山本:1万円から株取引を…ということでしたが、それに適した商品というのは?

森永:安い株もあるわけです。単元株といって、ちゃんと株主優待をもらえるような基本的な取引単位で買っても、1万円に届かない株ってたくさんあるんで、それからやってもいいでしょう。ちょっと株価が高いものでも、ミニ株といって、10分の1の単位で売買ができるものもあるので、小さなお金からとりあえずやってみる。やらないと恐いんですけど、やってみたらどうってこともないっていうのが、世の中の摂理ですよね。

仲俣:いやー、株はまだ恐いですよね。

森永:1回、痛い目を見たほうがいいんです。それから成長するんです。

山本:はい、ここでなかまったーに問題です。これも5秒でお答えください。森永さんが株式投資において、素人は手を出してはいけないといっていた投資の方法はなんでしょうか?

仲俣:素人がやってはいけない?デイトレード?

森永:それもそうなんですけど。もっと危険なものがあるんです。デイトレードも小さい金額でやっている分には、それほど痛手はこうむらないんです。一番恐いのは“空売り”なんです。わかりますか?

仲俣:わからないです。

森永:自分が持っていない株を、誰かから借りてきて売っちゃうということなんです。なぜ恐いかというと、借りてきて売っちゃいますよね。それが将来安くなれば、安いのを買い戻してきて返せばいいから儲かるわけですよ。

ところが、万が一、その株を空売りで売ってしまったにもかかわらず、値段がドンドン上がったら、今度はどんなに値段があがっても、それを返さないといけないわけです。株は普通に取り引きしていれば、買った金額が損の限度額なんです。だから、株を1万円で買ったとして、会社が倒産して紙くずになってしまった。でも、損は1万円じゃないですか。しかし、1万円の株を借りてきて売って、そこが大化けして、1億円になってしまったら、今度は1億出して返さなきゃいけなくなるので、空売りは恐いんです。

理論上、無限大に損が膨らむ可能性があるわけです。だから、素人は空売りをやってはいけないんですよ。

山本:それでは続いてのテーマに移りましょう!「保険は本当に必要なのか?」保険も年金と同じように身近な話題なんですけれども、保険って何回も買うものではないですし、ちょっとわかりづらいところがありますよね。

森永:あんまり買うチャンスがないので、ついついセールスレディの根性と小さなプレゼントに乗っかって、何に入っているんだかよくわからないという人も、世の中にたくさんいます。しかし、大きな買い物なので、ちゃんと仕組みを理解して、自分に合った保険を買ったほうがいいと思いますけどね。

山本:人生で2番目に高い買い物なんですよね。

森永:1番目に高いのはなんでしょう?

仲俣:家!

森永:わかってますね。ただ、これは問題にはカウントされません(笑)

山本:じゃあ、本当の問題にいきましょう。生命保険の種類を4つあげましょう。

森永:民間の生命保険です。

仲俣:終身保険、定期保険…。あとは?

森永:いや、それを聞いてるんじゃないですか(笑)なかまったー、生命保険に入ろうって言ってましたよね、確か。その時のパンフレットに、こういう保険ありますよって載ってませんでした?

仲俣:簡易保険?わかんないです。

森永:色々あるじゃないですか。がん保険とか、入院保険とか。

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