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月刊楽天koboちゃん 2012年10月号

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毎月こんな連載が出来るほど様々な話題を振りまいてくれる楽天Kobo。来月も続くかどうかわからないが、とりあえず先月の話題について振り返ってみよう。

コンテンツ数60,000達成

2012年9月30日時点の日本語書籍数は60,169。8月末60,000冊のコミットメントは1ヶ月遅れで達成されたことになる。達成を受けてkoboトップページの案内は次のように変わった。

画像を見る

そこには今までなかった注釈が付いた。どこかのblogの影響だろうか。

(青空文庫約1万冊およびウィキペディア作家情報等を含みます)

例によってその内訳を見てみると次のとおりだ。

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  • 日本語コンテンツ総数60,169冊(前月比154%)
  • 青空文庫を含む無料コンテンツが17,341冊(前月比128%)
  • ギターコード譜が14,230譜面(前月比221%)
  • 画像1枚だけからなるバーチャルアートが2,194枚(前月比132%)
  • 残りは26,404冊(前月比152%)

ギターコード譜の増加が著しく前月比221%の大幅増となった。ギタリストの皆様には楽天koboはマストアイテムになる日が来るかもしれない。また個人で楽天蔵書数の3.6%を提供しているバーチャルアート著者の奈良正美氏の奮闘には敬意を評したい。彼があと10人ぐらいいればもっとコンテンツ増やせるのに。



リンク先を見る

Wikipedia作家情報騒動

9月末のコンテンツには注釈にあるWikipedia作家情報が含まれていない。Wikipedia作家情報とは9月17日に突如346冊追加されたWikipediaの人名ページを一人一冊コンテンツ化したものだ。9月19日までにその数は500を超えた。三木谷社長も次のようにアピールする力の入れようだった。

しかし、直後からネットでは水増しだとして非難が殺到、Wikipediaの80万項目を1冊ずつ書籍化すれば80万コンテンツまですぐに達成できるという、目の付け所を褒めるコメントも見られた。個人的にはユーザの利便性を考えるとこうした作家情報を配信すること自体は良いアイデアだと思うが、そこには大きな問題があった。

Wikipediaライセンス違反

WikipediaのライセンスはWikipedia:クリエイティブ・コモンズ 表示-継承 3.0 非移植にまとめられており、「あなたは、本作品の頒布または公共での発表にあたって、このライセンスによって付与される利用許諾受領者の権利の行使を変更または制限するような技術的保護手段を用いることはできません。」とされている。しかしながら、楽天koboが配布するWikipedia複製物にはDRMがかけられており、本ライセンスに明確に違反していた。信じがたいことだが、楽天はWikipediaのライセンス規約すら読まずにこんなことを始めたのだろうか?

楽天独自のISBN付与

上記に関連して、楽天koboストアの各ページでISBNとして案内されていた番号が独自のものであるという指摘がなされた。ISBNはInternational Standard Book Numberの略称で、世界共通で図書(書籍)を特定するための番号である。すべての書籍には固有のISBNが振られており、日本では日本図書コード管理センターが一元管理している。しかし、何を血迷ったか楽天koboは自分で勝手な番号のISBNを付与していたのだ。もちろん、ISBNとしては何の役にも立たないばかりか、ISBN管理を混乱に陥れる暴挙だ。これが如何に愚かなことか、楽天ISBN問題について考えるに詳しいので参照いただきたい。信じがたいことだが、楽天はISBNも知らずに本屋を始めたのだろうか?

上記の経緯は楽天“Wiki谷”会長公認で「Koboイーブックストア」Wikipedia人名書籍化を開始するも、勝手にDRMをかけるライセンス違反疑惑が浮上 : 市況かぶ全力2階建にまとめられている。これらの問題を受けて、楽天koboはWikipedia作家情報を一時的に削除、ストア上のISBNは商品番号という名称に改められた。そのため、9月末のコンテンツ数にはWikipedia作家情報は含まれていない。しかし、これらの問題は楽天のオペレーションが如何にいい加減なものであるかを再認識させる出来事であったと言えるだろう。

新単位コボ誕生

楽天koboが扱うコンテンツの中には、本として数えるのが適切かどうか微妙なものが相当数含まれる状況を前に、@wakufactoryさんが次のような提言を行なっている。


また、独自に楽天koboストアの検索サービスを提供しているkoboストアの品揃えを見守るページにおいてもコボ単位が利用されている。確かに「冊」と数えるには相応しくない1ページだけのコンテンツも含まれていることから、別の単位系が必要とされていたのは確かであり、「コボ」単位系は良いアイデアであるように見える。9月末の楽天koboのコンテンツ数は60,169コボである。

なお、三木谷社長はkobo冊数の数え方に対して疑問を呈した人に対して実名紛争を持ちかけるなど話題を提供している(痛いニュース(ノ∀`) : 三木谷「領土問題、日本も正々堂々と」→「koboの冊数も正々堂々しろ」→「実名でツイートされては?(怒)」)。ネットユーザを敵に回した現状では、社長の存在がKoboに対する逆風になっている気がするので、楽天の広報は社長の扱いを再検討すべきだと思う。

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