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2週間後に重症や死者が爆発するという人たちの予想はどうして外れているのか

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7月24日に公開されたこちらの記事

コロナウィルス再流行――「重症が少ない」「インフルと同じ」は戯言だ海老原嗣生 / 雇用ジャーナリスト

わたしと同じ、医療の専門家ではない方が、わたしと違う見方でコロナは実は言われている以上に危険だということを解説されている。医療の専門家もテレビで解説するときに同様の論理展開をする人が多い。

この記事は非常に丁寧に書かれているが、いくつか肝心なことを見逃されていると思う。マーケティングやってる人間ならすぐに分かる作為的な母数の変化に対する疑問です。各首長も同じように理解していない人が多い。テレビで見る限り菅官房長官はおわかりのような気がした。

この方は記事の中で

ちなみに、陽性判明から10日程度で症状が悪化する人が多いため、現状の新規重症者は7月10~15日の新規感染者と思われる。その後、60歳以上の新規感染者数は倍増しているので、7月末には日に5名程度の新規重症者が現れると思われる。


と予測されたのであるが、実際には


このように遷移して、7月末には日に5名程度増えるどころか、増加速度は7/24〜7/31の間では1日あたり増加はゼロです。非常になだらかなカーブ。この2週間(7/17〜7/31)の1日あたりの増加速度は10人→16人で、1日あたり0.42人しか増えていない。増加したのは60%である。

しかし東京都の陽性者数は


このように爆増。しかし発症もしてない人を「患者」としているのは常識外れとしかいいようがない。これなら子供の8割は保菌しているから肺炎球菌患者ということになります。
仮に2週間遅れで波がくるとすると、(7/17〜7/31)より2週間前ならば7/3〜7/17のになるわけだが、このときの1日の陽性数は

124人 → 293人で 136%アップになる。2週間前に急激に陽性数は増えたのであるが、重症はゆっくりとしか伸びていない。

陽性が2週間前に136%アップなのに
重症者は60%アップ

なので、陽性者の拡大と重症の拡大は同じ角度では無い事が分かる。陽性の拡大率のほうが遥かに大きいわけですね。これならたとえば東京の陽性が500人で重症20人とすると、陽性が1000人の2倍になっても、重症は30人にしかならないから、重症者がピークの時の100人超えになるまでには相当な時間がかかることになる。

この傾向は全国でも同じで


感染者数の伸びより重症者の伸びは、たとえ2週間前の感染者数の伸びと比較しても同じように遅い。1日あたりの陽性数が219%アップになっても2週間後に重症は120%アップ。だいたい増える係数は約半分だ。つまり陽性者数が2倍、つまり100%アップになっても、重症数は50%しか伸びない。死者数に至っては、コロナ以外の死者も含んでいるのであるが、それでも足踏みしていて夏のインフルエンザ死者と変わらない。認可されたステロイドが効いていると思われる。疾病の恐ろしさは死者数で表せるので、コロナはすでに恐ろしいとは言えないと思う。

陥りやすい勘違い。検査はランダムではなく作為的ということ

この方は

4月は高齢の感染者が非常に多かったが、6月は少なかった。東京都の実数で60歳以上の新規感染者数を比較すると、4月1100人に対して、6月は107人と10分の1以下となっている。

4月時点では「37.5℃以上の発熱が4日続いた場合」にPCR検査を受ける、という人が多かった。

と並記されているのに、一番肝心なことを見逃している。それは

4月以前の検査は無症状や軽症が大半の若者はそもそも検査から外れた

という点です。前提としてそもそも4月は若者の検査次第がされていない可能性が高いのだから、今は若者が多く高齢者が少ないから重症、死者が少ないという仮説も成立しないのである。4月にもキャバクラのクラスターはあり、このよに専門家会議でも発表されていた。そのときに歌舞伎町の全員検査をしていたらいまと同じ比率で若者ばかりの無症状の陽性が出たことは間違いないと思う。

※専門家会議の資料より

もうひとつは

PCR検査対象が違っては目安にならない

ということがある。
新聞やテレビの世論調査は、まったくてんでバラバラに電話したりはしない。年齢や性別で分布が均等になるように調査をしないと調査としては意味がないからです。

いまのPCR検査は「ホストクラブが怪しい、全員検査しろ」と、若者中心に手当たりしだいにやったり、学校で一人出たから他の生徒を全員検査しろで手当たり次第。検査対象が刻々と変わる。つまり

高齢者に陽性が少ないのはそもそも高齢者を検査していないから

という可能性が相当に大きいはず。若者ばかり検査すれば高齢者の比率が少なくなって当たり前なのだ。
本来であればPCR検査対象の年齢、性別、属性、などをきちんとデータベースにすべきなのだが、検査対象のデータは見たことさえない。
東京都はいまだにFAXで手作業で合計出すとか昭和から進んでいない。これでは感染が拡大しているかどうかもはっきりしない。前のエントリーでも書いたが


そもそもの陽性の母数が、4月までは「37.5度以上の熱が4日以上続く「患者」で、いまは発症もしていない人を半数も「患者」として入れている。与論島なんて数えたら44人中、37.5度以上の熱が出たのはたったの4人です。これを一緒くたにしているから「陽性が4月よりずっと多いのに重症や死者は少ないな〜」になるのである。

PCR検査数の増加により感染者が増えただけ、という見方もできるが、検査を増やせば市中感染が変わらないなら陽性率は下がる。ところが、陽性率は5月のボトム時の0.6%から現在は7%超へと10倍以上に跳ね上がり、さらに上昇基調にある。

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