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【アマゾン】、コロナでネットスーパー売上が3倍!実際はEコマースシェアが大幅下落?


■ネット通販最大手のアマゾンは30日、新型コロナウイルス感染拡大の影響でネット通販が急伸した第2四半期(4月〜6月期)決算を発表した。

外出禁止令の発動を受けた巣ごもり消費がネット売上を押し上げた。一方、ホールフーズ・マーケットなどのリアル店舗の売上は減少した。

売上高は前年同期比40.2%増となる889.1億ドル(約9.3兆円)、営業利益が同89.5%増の58.4億ドル、純利益は前年同期から2倍となる52.4億ドルだった。

事業別では北米事業の売上高が前年同期比43.4%増の554.3億ドル、営業利益が同36.9%増の21.4億ドル。

日本を含む海外事業の売上高が同38.5%増の226.7億ドル、営業利益は前年同期の6.0億ドルの赤字から3.5億ドルの黒字となった。クラウドサービス事業のAWSの売上高は前年同期比29.0%増の108.1億ドル、営業利益が同58.3%増の33.6億ドルだった。

ネット通販の売上高は前年同期比47.8%増となる459.0億ドルだった。特に食品の売上高はパンデミックの影響で、前年同期から3倍にも急増した。

アマゾンは傘下のホールフーズ・マーケットの一部をダークストアにするなど配送能力を1.6倍に増強し、生鮮品を駐車場で受け取るカーブサイド・ピックアップの対象店も前期(1月〜3月期)の150ヶ所を第2四半期中に450ヶ所まで拡大した。

なおホールフーズからの宅配やカーブサイド・ピックアップなどのネットスーパーはオンライン売上に含まれる。

ホールフーズやアマゾン・ブックストアなどのリアル店舗は新型コロナウイルス感染拡大による営業時間短縮や一時休業などが響いて、売上高は前年同期比12.8%減となる37.7億ドルと苦戦した。

ホールフーズでは少なくとも5店舗をネットスーパー用にダークストアにしており売り場での買い物を制限しているのだ。

なおレジなしコンビニエンスストアのアマゾンゴーは全26店舗中6店舗がいまだ休業となっている。
書店のアマゾンブックスは全21店中ニューヨーク・マンハッタンのコロンバス・サークル店が休業。

カスタマーレビューで評価が星4つ以上の商品を中心に揃えたアマゾン4スターは全15店中、ロサンゼルス郊外にあるウエストフィールド・トパンガモール1店が休業中だ。

 アマゾンは今秋にもホールフーズとは別のブランドとしてスーパーマーケットを一般公開すると見られている。

正式な店名がついていないもののすでにダークストアとして稼働しているロサンゼルス郊外ウッドランドヒルズ地区にあるスーパーだ。通常のレジをもつサード・フォーマットは1,000坪前後のコンベンショナル(一般的)な食品スーパーとなる。

アマゾンの新スーパーマーケットは、500店を展開するホールフーズ以上の店舗数になることも予想されている。富裕層をターゲットに身体や環境に優しいホールフーズの品揃えではないからだ。

アマゾンの新スーパーはアーバイン地区のパワーセンター「タスティンマーケットプレイス(Tustin Marketplace)」SCにも店舗がある。

ロサンゼルス近郊ノースハリウッド地区やロサンゼルスから東にあるラバーン地区でも出店が計画されているのだ。

さらにイリノイ州シカゴ郊外にもシャンバーグ地区の「シャンバーグ・コーナーズ・ショッピングセンター(Schaumburg Corners Shoppingcenter)」SCにネイパービル地区、オークローン地区にもアマゾンの出店が分かっている。

東部では今年1月に破たんしたニューヨーク老舗スーパーマーケットのフェアウェイ・マーケットからニュージャージー州のパラマス店とウッドランドパーク店を買収。これらの店舗も新スーパーとなる可能性が高い。

ペンシルベニア州フィラデルフィア郊外のワーリントン地区、フィラデルフィア近郊のベンセーラム地区、そしてフィラデルフィア市内センターシティの3ヶ所が特定されている。

 ネットスーパーも最適化する新スーパーが増えれば、生鮮品など食品もリアルからネットへデジタルシフトするのだ。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。楽天の調査部門である楽天インテリジェンス(Rakuten Intelligence)の調査によるとアマゾンのEコマースシェアは減少しています。今年1月は42.1%でしたが4月には34.2%までシェアを落とし6月には38.5%に改善しています。原因は新型コロナウイルス感染拡大の影響による在庫薄と配達の遅延です。突然始まったEC需要増に供給が間に合わなかったのです。商品だけでなく人も足りませんでした。

したがって翌日や2日間配送がデフォルトとなるプライム会員は激おこでクレームの嵐となったのです。アマゾン創業者でCEOのジェフ・ベゾス氏も「3月に突然クリスマス商戦が始まって限度を超えた」と遅延を認めています。一方、シェアを伸ばしたのが大手チェーンストアで1月に4.2%のECシェアだったウォルマートは6月までに5.0%に伸ばし、ターゲットも2.2%から3.5%に伸長しています。アマゾンの課題は現在も一部で配達の遅れが生じていて、お客が競合に流れていることです。

 直近のEC売上は記録的に伸びていますが、その影でリアル店チェーンの競合に機会を奪われているという痛し痒しということです。

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