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PCR検査の「感染者数」は「陽性者数」と「発症者数」に分けるべき

■「新規感染者」の多くは「新規発見者」

 このところ連日のように新型コロナウイルスの感染者数が増加しており、ニュース番組では最初のオープニングで「新型コロナウイルスの感染者数が○○○○名になりました」とお決まりのパターンになっている。

 世間一般の人々の多くは、こういったニュース番組を観て条件反射的に「感染者が増えて大変だ!」となってしまう。
 私の周りでもそんな人ばかりなので、「PCR検査を増やしたから、これまで分からなかった感染者が見つかっただけですよ」と言っても、全く受け付けない人が多い。

 この「感染者」というものをテレビでは「新規感染者」と伝えられているが、おそらく「新規感染者」はほとんどおらず、大半は元々、感染(正確に言うと感染にまでは至っていない)していた人だろうと思われる。だから、「新規感染者」ではなく「新規発見者」とするべきなのだろうと思う。(無論、「新規感染者」がいないわけではない)

 「なんでそんなことが言えるんだ!」と言う人がいるかもしれない。しかし、その証拠は有る。これだけ新規感染者が増加し続けているのに、比率的に重傷患者や死亡者はほとんど増加していないということが、この上もない証拠だと言える。

 こんなことは少し考えれば子供にでも推測できると思われるのだが、テレビでは「新規感染者」という言葉が独り歩きし、その中身も詳細もほとんど伝えないので、専門家や知識人と言われる人々でさえヒステリックになり全く検討外れなことを述べているように思える。

 重傷患者や死亡者がどんどん増加しているというなら大きな問題だが、日本における現在の重傷患者数や死亡者数では、「インフルエンザ以下、風邪以上」というのが実際のところだろうと思う。

■無症状者のPCR検査を行う弊害

 マスコミは、「新規感染者」だけを伝えるのではなく、以下の項目を全て伝えなければいけない。

 ●PCR検査数
 ●感染者数→陽性者数と発症者数に分ける
 ●重傷者数
 ●死亡者数


 一口に「感染者」と言っても、その中には、PCR検査で陽性反応が出ただけの未感染者と、本当に病状が発症している感染者がいるので、それを分けて伝えるべきだ。陽性者が○○○人、発症者が○○人と分ける必要がある。
 そして、PCR検査を何件行って、重傷者が○人、死亡者が○人出ましたと明確に伝える必要がある。

 こういった被害の詳細を調査して正しく伝えるのが本来のマスコミの役割だと思われるのだが、それを端折り、大雑把に感染者数のみを大々的に報道する。こんなことを続けていると、情報に疎い人々はいつまでも感染の恐怖から逃れることができなくなる。

 PCR検査は今後も簡略化して増やすとも伝えられているが、無症状者のPCR検査を行い続ける限り、新型コロナウイルスは半永久的に終息しないことになる。偽陽性者として検査者の1%程度は自動的に感染者扱いになってしまうので、感染者が0になることは有り得ない。第2波が来るまでに収束したとしてもPCR検査を行っていることが災いして収束宣言は半永久的にできないことになる。テレビではそういった当たり前の事実をなぜ伝えないのだろうか?

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