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村田製が通期見通し据え置き、足元の改善基調織り込み


[東京 31日 ロイター] - 村田製作所<6981.T>は31日、2021年3月期の連結営業利益(米国基準)予想を前年比17.1%減の2100億円で据え置いた。4―6月期に落ち込んだ自動車関連などが7月には改善してきており、当初予想通りの着地を見込んでいる。

全体の受注動向は前月比で5月が5―10%マイナスだったが、6月が10―15%プラス、7月が35―40%プラスだった。中島規巨社長はオンライン会見で、4―6月に大きく落ち込んだ自動車関連が7月は改善してきているとし「通期で考えると当初予想で落ち着くのではないか」と述べた。とりわけ主力の積層セラミックコンデンサ(MLCC)は、自動車向けの市中在庫が解消されていなかったが「健全なかたちに戻った」という。

年間配当予想も1株当たり110円で変更しなかった。リフィニティブがまとめたアナリストによる営業利益予想の平均は2257億円。同社は為替の予想レートを1ドル107円とするが、足元では104円台と円高方向に進んでいる。現時点では「107円前提での着地なら大きな変動はないということで(業績予想を)見直ししていない」(澤田昌宏経理部長)とした。

2020年4―6月期の営業利益は前年同期比17.9%減の513億円だったと発表した。次世代通信網「5G」関連やリモートワークの普及によるPC向けの需要が堅調に推移した一方、新型コロナウイルスの影響でカーエレクトロニクスやスマホ向けの需要が落ち込んだ。

売上高は同8.6%減の3267億円だった。MLCCの売上高は基地局向けやPC向けで堅調だったが、カーエレクトロニクス向けで落ち込んだほか、樹脂多層基板やリチウムイオン二次電池がスマートフォン向けで減少した。前四半期にコロナ影響を踏まえて顧客が部品在庫確保のため発注を増やした動きの反動も生じた。

営業利益は「想定より若干高い水準」(澤田氏)で、固定費の全般的な減少が要因の一つだという。出張関連や工場への立ち入り制限で修繕費が減少したが、7―9月期以降に生じる見通し。純利益は同15.5%減の395億円だった。

*内容を追加しました。

(平田紀之)

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