記事

尖閣について力の行使によらない解決策を考えるために、まずは法的な側面からの検討を

尖閣については、絶対に力の行使でこれを解決しようとしてはならない。
私はそう思っている。

力の行使によらない解決策を考えるのが、これからの政治家の役割である。
まずは、尖閣について法的側面からの検討をすることだ。

尖閣についての日本の切り札は、アメリカの支持であり、また長年尖閣を実効支配しているという歴史的事実である。
どんなに中国政府が横車を押してきても、日本が尖閣を日本の領土に編入した当時、当時の中国の領土を支配していた清王朝からは何らの異議の申立てもなされなかったという歴史的事実は変えられない。

清王朝の時代に、清王朝の支配が及ばない尖閣を日本領土へ編入したからといって、清王朝の領有権を侵害したことにはならない。

当時の清王朝政府が日本の軍事力を怖れて口を噤んでいただけだと主張しても、だからと言って尖閣について清王朝の支配権が及んでいたということの証明にはならない。
むしろ黙っていたというのは、認めた証拠だということにもなる。

現在の中華人民共和国政府が中国の領土について支配権を獲得したのは1949年10月1日だが、その頃、中華人民共和国政府が尖閣についての領土権を主張した事実はない。
中華人民共和国政府の前に中国の領土を支配していたのは中華民国国民党政府であるが、中華民国国民党政府も尖閣について領土権を主張した事実はない。

どう考えても現在の中国政府の主張は無理筋である。

百歩どころか万歩譲って考えても、中華人民共和国政府の主張が通る可能性があるのは、(1)清王朝が当時尖閣についての領有権を持っていたという確実な証拠があり、かつ、(2)清王朝が尖閣の日本領土への編入に対し、当時適切に異議を述べていた事実があり、さらに、(3)現在の中華人民共和国政府が清王朝の正統な法的地位の承継者であることが証明された時だと思われるが、そのいずれの証明も出来ないはずだ。
何と言っても、清王朝と中華人民共和国政府との間には明らかに法的な断絶がある。

尖閣について現在の中華人民共和国政府が領有権を主張するのは、どのような道筋から考えても筋違いである。
理屈の面では、日本は絶対に中国に負けない。

私は、そう確信している。

あわせて読みたい

「中国」の記事一覧へ

トピックス

  1. 一覧を見る

ランキング

  1. 1

    北海道の医療崩壊を見た医師「来週から東京で多くの重症者が出てくるが入院できない」

    田中龍作

    08月03日 19:41

  2. 2

    「日本の携帯大手と正反対」ネトフリが幽霊会員をわざわざ退会させてしまうワケ

    PRESIDENT Online

    08月03日 16:00

  3. 3

    来るべき自動車産業戦国時代を勝ち抜ける日本がなぜEVなのか?

    ヒロ

    08月03日 11:52

  4. 4

    森林大国ニッポンが木材不足のナゾ ウッドショックは林業に変革をもたらすか

    中川寛子

    08月03日 08:07

  5. 5

    強行放送!緊急事態宣言下の24時間テレビは「ジャニーズ祭り」

    渡邉裕二

    08月04日 08:04

  6. 6

    中等症めぐり政府の揚げ足を取る毎日新聞 いい加減な記事を出すのは許されるのか

    中村ゆきつぐ

    08月04日 08:26

  7. 7

    人権尊重、企業は本気か-DHCの不適切文書に批判

    山口利昭

    08月03日 08:42

  8. 8

    2020年に米国人平均寿命は03年以来の低水準、日本は逆に最長のワケ

    My Big Apple NY

    08月03日 22:17

  9. 9

    医療崩壊目前で気が動転?コロナ入院は重症者ら重点との政府方針は菅首相の白旗か

    早川忠孝

    08月03日 15:39

  10. 10

    河野大臣「ワクチンは十分に足りている」接種状況について説明

    河野太郎

    08月03日 09:13

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。