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【ビッグテックCEO4人が議会証言】

前代未聞」と言われるビッグテック(日本ではGAFAとも)の米議会証言が開かれました。登場したのはアマゾンのベゾスCEO、アップルのクックCEO、グーグル(アルファベットの子会社)のピチャイCEO、フェイスブックのザッカーバーグCEOの4人。アメリカでは4社が独占的な地位を利用して、適正な競争を妨げていると批判されています。

コロナのためリアル証言ではなく、オンライン証言でした。注目された「画面の背景」ですが、ベゾスは温かみのある木目の棚のあるリビング的な感じ、クックは木質の壁と植物、ピチャイは植物のあるシンプルなオフィスのデスク、ザッカーバーグは無機質な真っ白な壁。

Room Raterという背景を評価する会社によるとピチャイが「花瓶と植物が素敵。もっと彩りがあれば満点」として10点満点の9で高評価。ザッカーバーグは「まるで人質ビデオ」で2点でした。クックは壁が殺風景で7点、ベゾスはライトがイマイチで6点。ちなみに全員がダークスーツにネクタイ姿でしたね。

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FTは、Big Tech bosses told they have “too much power(ビッグテックのトップたち「力を持ちすぎている」と指摘される)の中でビッグテック4人のトップが29日、議会証言するという前代未聞の出来事があったと報じました。

4社合わせた時価総額は5兆ドルに達し、下院の司法委員会の反トラスト小委員会で会社が「力を持ちすぎている」と議員に指摘されました。これに対して、4人とも「アメリカでしかなし得なかった」として雇用を生み出し、中小企業を支援していると一斉に反論したということです。

4人がそろって証言するのは初めてで、26年前に起業されたアマゾンのベゾスCEOに至ってはそもそも議会証言が初めてで「自分で郵便局にパッケージを運んでいたのがついきのうのようだ」「顧客から得た信頼によりどの企業よりもアメリカで多くの雇用を創出することができた」と述べました。

下院司法委員会の小委員会を率いるのは民主党のDavid Cicilline議員で、冒頭「ビッグテックの商慣習の多くは経済に痛手で他の企業の起業を妨げ、雇用を殺し、コストを引き上げ品質を落としている。簡単に言えばあまりに力を持ちすぎた」と述べたということです。

小委員会は捜査権限はありませんが、年末にもまとめる報告書を用いて、日本の独占禁止法にあたる反トラスト法の修正を目指すとしています。

トランプ大統領はビッグテックが影響力を持ちすぎているとして、これまでに大統領令を発動することを警告してきましたが、29日も議会証言に先立って「議会がビッグテックに公正さをもたらすことができなければ、何年もできなかったし、私がやる」とツイートしました。

New York Timesは4人がそれぞれ何問の質問を受けたかを数えています。もっとも多かったのが意外にもグーグルのピチャイCEOで、41問(日本時間30日午前7時現在)。検索エンジンの市場寡占と米国防総省のAIを使ったドローンのプロジェクトからの撤退について質問が相次ぎました。

ピチャイCEOは、検索ではアマゾンなど多くの競争相手がいることを指摘。その上で検索の多くが広告はなく利用者のためになる検索結果を表示していると説明しました。

グーグルが社員の反対を受けて国防総省のプロジェクトから撤退した一方で、中国でAI研究所を運営していることを共和党議員が質したのに対して、ピチャイCEOは中国軍と協業しておらず、米国防総省とは引き続きサイバーセキュリティのプロジェクトなどで協業していると述べました。

フェイスブックのザッカーバーグCEOは2012年にインスタグラムを買収した意図の説明を求めらられました。これについて、今から振り返ればインスタグラムの成功は間違いなかったが、当時は不透明で、今も多くの競争相手がいると釈明。

さらに「買収がうまく行ったのは創業者の能力のみならず、フェイスブックが多額の資金を投じてインフラを整備してプロモーションもしたからだ。これぞアメリカの成功物語だ」と述べました。

4人とも頻繁に使ったキャッチフレーズはWe are good for America(われわれはアメリカにとってよいことをしている)でピチャイが11回、ザッカーバーグが4回、ベゾスとクックが3回使用。We are not that big(われわれは、言われるほど大きくない)はクックとピチャイが3回ずつ、ベゾスとザッカーバーグがそれぞれ1回だったそうです。

BloombergはViewers’ Guide(議会証言の見どころ)の中で、証言に先立って提出された資料に着目し、各社とも激しい競争にさられていていて消費者にとってよいサービスを提供していると主張していると伝えました。

4人の中で唯一、初の議会証言に臨むアマゾンのベゾス(56歳)は中小企業の売り上げアップにいかに貢献したかを主張。

アップルのクックCEO(59歳)は、ほかの3人に比べてプライバシー侵害の批判の矢面に立っておらず、事前に提出した資料では市場独占していないと主張。

グーグルのピチャイCEO(48歳)は事前に出した資料でアマゾンやウォルマートなど多くのライバルがいることを主張。

もっとも時間も矛先が向くとされるフェイスブックのザッカーバーグCEO(36歳)は事前に提出されて資料で「中国はまったく異なるアイデアに基づいて中国版のインターネットを構築していてほかの国に其れを輸出している」としてフェイスブックに対する取り締まりを過度に強化すると中国を利すると主張しているというklとです。

提出された資料はこちら。

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