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スペインが緊縮案を閣議決定したが、本当に大丈夫なの?

内容

ラホイ政権は、昨年12月にスタートしたのですが、これで5回目の財政緊縮案を発表したことになります(閣議で承認)。その目的は、2013年の財政赤字をGDPの4.5%以内にすることです(2012年は6.3%)。そのために、歳入を4%増、歳出は7.3%減となっています。

歳入増は、VATの増税(9月から実施)、宝くじの賞金への課税などです。歳入減は、省庁の支出を8.9%減、大企業向け割り戻しの廃止、公務員の給与の凍結(3年連続)などです。

そして、この予算の執行状況を監督する独立機関を設立します(欧州委員の要請通り)。また、今後半年間で、43の改革関連法案(労働市場、行政、エネルギーサービス、通信)を具体化する方針のようです。

さらに、年金改革案も提示されており、こちらは、退職年齢を平均寿命に連動させる=年金支給開始年齢を上げることです(これはあくまでも案)。全体として面白いことは、年金や失業者保護には、手をつけないようですね(年金減額などの措置はなし)。

スペインの思惑

こういう厳しい緊縮策を出しますと、「おおがんばっているな」と思う人もいるようなのです。レーン欧州委員は、「具体的な工程で、欧州委員会の要請を上回る内容」と評価しています。

つまり、ユーロに対して優等生ぶっておき、今後、いつか支援要請をしたときに、厳しい条件を押し付けられないようにしたいという思惑もあるのかと思います。「すでに、おれらは、こんなに、厳しいことやっているので…、これ以上厳しいことことを言わんでくださいな~」

これでスペインは大丈夫か?

そんなこといっても、欧州委員のスペインよりの姿勢(評価)を真に受ける人は少ないと思います。

現実として、(結論ありきの)緊縮案はいいのですが、外を見ればデモが起こり、失業率は25%、若者に限っては、50%の失業率。 今でも、十分、厳しいのに、さらに、厳しくなるのですよ。

しかも、大事なことは、この緊縮案の前提条件である来年の成長率の見通しはマイナス0.5%ですよ。25日に、S&Pがユーロ圏のGDPの予測を発表しましたが、スペインの2013年の成長率の見通しは、マイナス1.4%でした。

いかにも、数字合わせのにおいがしますね。逆に言えば、GDPが-0.5%で、上記のような厳しい改革をすれば、財政赤字が4.5%以内になるということです。多分、GDPが-1.0%とかで計算をしますと、財政赤字は、きっと、5.5%とか6%になるのでしょうね。

これでは、ギリシャの二の舞になりかねませんね。

評価する人もいるかもしれませんが、これでは、ますます、スペイン経済が疲弊していくように思います。悪循環に入っているような気がします。
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これで、景気が-0.5%になれば、本当に幸運だと思います。次は、年金の削減や失業保険の削減などが緊縮策として、出てくるのだろうなということが、頭に浮かぶのは、私だけではないでしょうね。

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