記事
  • ロイター
  • 2020年07月29日 13:10 (配信日時 07月29日 13:06)

豪CPI、第2四半期は過去最大の落ち込み コロナ禍で暗転


[シドニー 29日 ロイター] - オーストラリア連邦統計局が発表した第2・四半期の消費者物価指数(CPI)は前期比で1.9%低下と、過去最大の落ち込みとなった。新型コロナウイルス危機を受けた保育無償化とガソリン急落が主な要因。低インフレ脱却に向けたここ数年の進展が頓挫した格好となった。

前年比は0.3%低下と、1998年以来のマイナスとなった。市場予想は前期比が2.0%低下、前年比が0.4%低下だった。

オーストラリア準備銀行(中銀)はインフレ目標を2─3%に設定しており、第1・四半期に数年ぶりにCPIの伸び率が目標レンジ内に収まったばかりだった。

豪経済は1990年代序盤以来初めてのリセッション(景気後退)入りが確実視されており、物価の見通しに影を落としている。

BISオックスフォード・エコノミクスのチーフエコノミスト、サラ・ハンター氏は「労働市場の困難な状況が賃金の伸びを抑え、これが総じて弱い経済環境と相まって消費者物価の上昇を阻害することになるだろう」と分析した。

ただ、CPIが下落に転じたからといって、持続的な物価下落を意味するデフレに陥ったことにはならない。むしろ、豪政府による保育無償化など一時的な要因による一過性の現象だとみられる。

政府が4月初旬から6月下旬の期間に導入した保育所の利用を無料にする措置によって、CPI上昇率は1.1%ポイント押し下げられた。同措置の終了を受けて、保育料は今四半期に大幅に上昇するとみられる。

また、第2・四半期は原油安を受けてガソリン価格が急落した。しかし既に価格は持ち直している。さらに、国内の3つの州がプレスクールを無償化したため、教育費が押し下げられた。

統計局によると、これら3つの要因を除外するとCPIは0.1%上昇したという。

それでもなお、変動が大きい要素を除いた基調インフレ率も低調な結果となった。基調インフレを示す中銀トリム平均値は前期比0.1%低下と、史上初の下落。前年比では1.2%上昇したが、前期の1.8%から伸びが大幅に鈍化した。

トピックス

  1. 一覧を見る

ランキング

  1. 1

    米タイム誌が評価した隈研吾氏の新国立競技場が「負の遺産」に

    渡邉裕二

    09月27日 09:00

  2. 2

    iPhone12 ProMaxからiPhone13 ProMaxに買い替えた結果

    永江一石

    09月27日 14:35

  3. 3

    不誠実な政治家は国民が生んだ?菅首相の弁論回避が合理的になった理由

    物江 潤

    09月27日 10:26

  4. 4

    コロナがもたらした「甘えの構造」

    ヒロ

    09月26日 13:06

  5. 5

    新型iPhone13シリーズが発売 AppleがLightningにこだわる理由

    S-MAX

    09月26日 14:36

  6. 6

    次の総理・世論調査 「立憲支持者も河野1位」の驚愕

    田中龍作

    09月27日 14:50

  7. 7

    共産主義・マルクス主義信奉を志位和夫委員長が改めて表明した心意気や良し。野党共闘はやはり「大異小同」だ

    音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選挙区)

    09月26日 08:41

  8. 8

    生かしても地獄、潰しても地獄…中国・習近平が抱える「不動産問題」の深刻さ

    PRESIDENT Online

    09月26日 09:40

  9. 9

    感染者減少の理由が若者の深夜の繁華街の人流減少というのなら、その他の行動制限は外してください

    中村ゆきつぐ

    09月26日 08:14

  10. 10

    詐欺が増加する不動産取引 司法書士はリスクに見合う仕事なのか

    内藤忍

    09月27日 15:28

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。