- 2012年09月27日 08:26
コンテンツマーケティングでブランドはストーリーテラーになる
1/2コンテンツマーケティング関連の記事を最近多く配信しているSEO Japan。今回は、ブランドがコンテンツをマーケティング活用することを念頭に、コンテンツマーケティングの歴史から参入障壁、メディアと非メディアの違い、残る課題、などなどコンテンツマーケティングに関する様々なトピックを簡潔にまとめた「コンテンツマーケティングを考えているブランドマーケッター」に参考になりそうな記事をどうぞ。 — SEO Japan
コンテンツマーケティングは簡単ではない。
過去12か月にわたって、私たちは、コンテンツマーケティングを得意とする組織とただ試合に出ているだけの組織を分けるいくつかの違いについて言及してきた。
以下の概要(パート1)は、私がOnline Marketing Summit 2012で行ったプレゼンテーションから抜粋したものだ。このプレゼンテーションの素晴らしい要約をしてくれたTopRankの人たちにも大きなエールを送リたい。
コンテンツマーケティングの歴史
コンテンツマーケティングは新しくない。それは何百年も存在している。企業のストーリーテリングの最初の例としては、John DeereのThe Furrow(註:米国で100年以上の歴史を持つ農家向けの情報誌)が評価されることが多い。John Deereは、John Deereの機材を売るためではなく、農家の人たちに新しい技術やどうすればもっと成功するビジネスオーナーになれるのかについて教育するために(つまり、コンテンツマーケティング)、The Furrowを活用した。コンテンツマーケティングの歴史に関するインフォグラフィック:
参入の障壁は消えた
コーポレート・パブリッシングの門としてかつて存在していた参入の際の3つの主な障壁があった。それらはもはや存在しないが、詳しいことがGet Content Get Customersの中で議論されている。その障壁には以下が含まれる:
- コンテンツの承認―顧客に受け入れてもらい、あなたのコンテンツに関わってもらうために、あなたがWall Street Journalである必要はもはやないのだ。
- 人材―過去には、大部分のジャーナリストは非メディアブランドで働くことに難色を示していた。それは、彼らの専門的職業を汚すものとして見られていたのだ。今日、ライターやエディターやジャーナリストは、文字通り全ての業界であなたが素晴らしいコンテンツを生み出す手助けをしている。今日得られる仕事の大部分は、従来のメディアの中ではなく、ブランド側にある。非メディアブランドで働くという汚点は、今も残ってはいるが、それほど強いものではない。
- テクノロジー―今日では、ほぼゼロの投資で誰もがウェブでコンテンツを発行することができる。
メディアと非メディアブランドの違い
メディアカンパニーによって作られたコンテンツとIntelやJohn DeereやLEGOのようなブランドによって作られたコンテンツを分けるものはたった1つしかない:お金がどこからやって来るかだ。
メディアカンパニーにとっては、コンテンツは有料コンテンツ販売(コンテンツの直接購入)や広告販売(新聞や雑誌で見られるように、作られたコンテンツに誰かが資金を出す)を介したコンテンツの制作から直接お金を稼ぐために作られる。
非メディアカンパニーにとって、コンテンツは、コンテンツから直接利益を得るためではなく、顧客を引き付けて維持することによる非直接的な利益のために作られる。
他のあらゆる点において、両方のタイプの会社におけるコンテンツ制作活動は一般的には同じだ。あなたが自分のフィールドの通常の競合相手と張り合っているのと同じように、非メディアブランドは、アテンションとリテンションにおいて従来メディアと張り合っているということを認識することが重要だ。
上のグラフを見ると分かるように(コンテンツマーケティンツ調査の詳細はこちら)、民間企業が、かつては従来のパブリッシャーのみに委ねられていた戦術に携わり、確かにメディアカンパニーになっている。