- 2020年07月26日 14:44
経済の安全保障 対中の土地買収や技術流出の防止へ 「骨太の方針」に初明記

「国づくり、地域づくりは、人づくりから」を掲げて15年、「日々勉強!結果に責任!」を信条に活動する参議院議員赤池まさあき(自民党・比例代表全国区)です。
感染症の再流行の様相を示す中で、経済支援策を機動的に実施していかなければなりません。引き続き注視していきたいと思います。
●「骨太の方針2020」等が閣議決定
去る7月17日(金)、閣議において、経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)2020と成長戦略実行計画が決定されました。
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/202007/17keizai_mirai.html
コロナ禍において、官民のデジタル化が大きな柱のように報道されています。それはその通りなのですが、報道されていない重要な点としては、「経済の安全保障」があります。特に、近年問題となってきた外国資本による我が国の土地買収や技術流出について次のような方針が初めて明記されました。外国といっても、当然それは、中共、チャイナが中心となります。
・赤池ブログ6月11日「中共資本による不動産買収問題」
https://ameblo.jp/akaike-masaaki/entry-12603373794.html
・赤池ブログ7月10日「骨太の方針を議論 対中封じ込め戦略を盛り込むべき」
https://ameblo.jp/akaike-masaaki/entry-12610011364.html
●中共の土地買収と技術流出の防止へ
海外経済の活力の取込み、対日直接投資の一層の促進の中に次が初明記されました。
「安全保障等の観点から、関係府省による情報収集など土地所有の状況把握に努め、土地利用・管理等の在り方について検討し、所要の措置を講ずる。」(「骨太の方針2020」26頁)
国際協調・連帯の強化を通じた新たな国際協力の中には次が盛り込まれました。
「今後予定される大規模国際大会等に向け着実に準備を進める。良好な治安の確保のため、テロの発生の未然防止やサイバーセキュリティ対策等に万全を期す。」(「骨太の方針2020」36頁)
サプライチェーンの多元化等を通じた強靱な経済・社会構造の構築の中にも、次が初明記されました。
「我が国の技術的優位性を確保・維持する観点等を踏まえ、大学・研究機関、企業等における技術流出防止の強化に向けた関連情報の収集や制度面も含めた枠組み・体制の検討及び構築を推進する。」(「骨太の方針2020」36頁)
・「骨太の方針2020」全文は
https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2020/0717/shiryo_02-1.pdf
長年、関係者のご尽力、そして、私共の主張がようやく実り、半歩前進となりました。
今後は、その具体策について、しっかり議論して、実効性のある対策を実施していきたいと思います。